かなちゃんへ
僕には2年弱付き合った彼女がいた。
名前は「華奈」といった。
別れてからはや4か月が経とうとしている。独身の日々は悪くないが、ただただ1日が長い。
付き合いたても、付き合ってからも、別れる間際も、己の恋愛に80点以上のスコアをつけれるような期間はなかった。
でも彼女はそんな僕に、まっすぐに、真剣に向き合ってくれていた。
そんな彼女と別れを切り出したのは、僕の方。
仕事や将来のことで頭がいっぱいになって、なんとなく、現在(いま)の状況を変えることに希望を感じていた。
彼女は、今思えば、被害者以外の何者でもなかったと思う。
「ごめんね。」
正直なところ、あなたがいなくなって寂しいです。
その寂しさを紛らわすために、毎日を生きているようで、
それがもっと寂しいです。
でも復縁を迫りたいとは思いません。今の自分ではあなたを幸せにすることはできないから。
今日はマッチングアプリで出会った女の子と6回目のデートです。
吹奏楽の映画を見に、新宿へ
「かなちゃん、ごめんお待たせ、、行こっか!」
彼女の名前は「加奈子」といった。
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