銀行強盗のバーゲンセール
平日の昼下がり、俺らは銀行の椅子に座り、その時を待っていた。
「そろそろだな」
隣の相棒が小声で言う。
相棒と言っても、ダークウェブで知り合った、言わばビジネスパートナーの様な奴だ。そこに信頼なんて存在しない。
心の中でカウントダウンを始める。
3…2…1…
今だ。
相棒は鞄から銃をだし、叫んだ。
「全員そこから動くな!撃つぞ!」
しかし、俺は予想外の事態に思わず目を丸くした。
なんと、他のやつらも同じことを言いながら凶器を取り出したではないか。
これはどういうことだ。
相棒