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それだけで親は報われるのだ

不登校で高校中退、その後他県の大学に進んだ次男が、来春無事卒業できそうだ。
そしてその後の進路も見えてきた。
そこで今彼が思案中なのがお金のことである。

「大学に行かせてもらっている」と彼の口から聞いたのが大学に行って2年目くらいだったような気がする。
「えっ?」と私は手を止めた。
いや何も親として「行かせてやっている」とは思っていなかったが。
彼が行きたいんだから、お金を出すのは親の務め、と思っていたが。

「行かせてもらっている」という中には、感謝の気持ちがさりげなく込められていて、
多くは語らずとも、彼の成長がわかって、心の底から嬉しかった。

そして今彼は、学費の工面やら何やらを真剣に考えている。
ありがたい話だ。

そんな心配をさせて申し訳ないが、考えてくれたまえ…我々もそろそろ老後に向けて蓄えねばならぬ時期なのだから…(涙)

2018年 10月 04日

この文章を書いたのは5年前。彼は今自立できている。不登校という時期があったからと言ってお先真っ暗なわけじゃない。

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