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“Yesterday Once More” Carpenters - 1973
[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。
洋楽ポピュラー音楽の世界に確固たる地位を築いたカーペンターズ。世界的な人気に勢いをつけた年になったような気がします。
通算5枚目のアルバム『Now & Then』が1973年5月にリリースされます。このアルバムはA面に5曲、B面にメガヒット「イエスタディ・ワンス・モア」とそのリプライズに挟まれるように16分にも及ぶDJスタイルの往年のアメリカンミュージックのカバーメドレーとなっていて、かなり意欲的なアルバムになっています。
先ずはA1に収録されている「Sing」。アルバムリリースに先行して同年1月にリリース。米国の子供向け教育番組「セサミ・ストリート」の挿入歌として発表されたもののカバーです。
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「ランララ、ララーン♪」と子どもコーラスとともに歌う、微笑ましく覚えやすいメロディは、カーペンターズの真骨頂とも言えますね。日本でも様々な児童合唱団との共演で多くの歌手がカバーしています。NHKの「みんなのうた」でも取り上げられていました。
そしてアルバムリリースとほぼ同時にリリースされたシングル「イエスタディ・ワンス・モア」は、個人的にはカーペンターズの代表曲だと思っています。
USビルボードトップ100で2位を記録、日本でもオリコンチャート26週連続1位、セールスも100万枚以上とされています。
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「まだ若かった頃に、ラジオから好きな曲がかかるのを待っていたの」「そんな曲が流れると、一緒に口ずさんで、思わず笑顔になったわ」「そんな時間を過ごすのが好きだったけど、そんなに昔のことじゃないのに、古くからの友達と再会したような気持になるの・・・」まさにこの【RADIO DAYZ】シリーズのテーマソングのようです(^^)。
妹カレンのボーカルの魅力は、女性にありがちな高音部ではなく、実は低音部にあると言われています。ポピュラー界では珍しいアルト歌手でした。そんな彼女の魅力を、この曲のAメロ冒頭部では遺憾なく発揮しているように思います。
さらに同年9月にリリースされたシングル「ジャンバラヤ」は、米国カントリー・シンガーのハンク・ウィリアムスのカバー。ジャンバラヤとは米国南部の郷土料理のこと。肉や魚などとともにスパイシーな味付けの炊き込みご飯、あのジャンバラヤのことだそうです。まさか本当に料理のことだとは思ってもみませんでした。
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米国以外でシングルカットされ大ヒットしました。仲間で集まって、皆で陽気に飲み食いしようよ♪という、何とも楽しいパーティソングでした。
当時のカーペンターズは、ポップスの王道をいくような曲調とカレンの清廉潔白なイメージが、逆に本人たちを縛り苦しめていたようです。退屈で甘ったるいと批判する評論家もいたそうです。逆張りして目立とうとする論客は今も昔もいるということですね。しかし、そんな声にも負けず人気は絶大なものがありました。イメージやビジュアルに囚われず、その音楽性を素直に受け止める、まさにラジオ世代のファンの気質には、大いに受け入れられたということだと思います。
とはいえレコード会社や世間からのイメージと本人達の思いとの違いから、兄妹ともに身体的な不調を訴えるようになり、カレンはついに1983年に摂食障害に起因する急性心不全で33年の短い生涯を終えてしまいます。
カレンの歌声は永遠です。
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