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【エッセイ】料理遍歴。今に至るまで

へん‐れき【遍歴】の解説
[名](スル) 広く各地を巡り歩くこと。「諸国を—する」
いろいろな経験を重ねること。「アルバイト—」「男性—」

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うちの母は料理が嫌いだ。
小さい頃の朝ごはんは菓子パンだったし、夜ご飯は姉と2人で冷凍食品を温めて食べた記憶もある。
とはいえ全く料理をしない訳ではなく、姉と母と私で餃子を包んだり、フルーチェを作った思い出もあり、私は母の作る八宝菜が好きだった。
困ったことと言えば、母は「同じものは2回作れない」と言っていていて、レシピを聞いても教えてくれない(教えられない)ことだ。
そのため基本的に料理を母から学ぶことはなく、私の料理の知識はネットやテレビから得ている。


義父は料理人だ。
私が高校生くらいまでは一緒に食卓を囲むことはなく、私は母の料理を食べて育っている。
最近は土日の料理担当をしていて、週末実家に帰ると美味しいお店レベルの料理が食べられる。
教えてもらおうと試みたことはあったが、料理人特有なんだろうか、感覚でやっているみたいなので、全然何を言っているのか分からない為、あまり吸収できなかった。

そんな環境で育った私の料理スキルの話をしていく。

やりはじめ

私が小学5年生の時に母が妹を妊娠したのだが、つわりが酷くてご飯を作れない時期があった。
その時基本家には母と私の2人で、私がやらなければいけない状況だった。
米を炊くことは出来たので、お米を炊いて、ツナ缶を開けて、醤油をかけて食べたのが多分初自炊だったと思う。
「わぁ〜猫の気分だ〜」などと思った。

出産の為母が入院した日は、家に姉と私とおばあちゃんの3人だった。
おばあちゃんも料理が出来ない為、私が家庭科の教科書を片手に味噌汁を作った。

妹が生まれる前後の小5、6の頃から料理をして母を手伝うぞという気持ちが芽生えたような気がしている。
この辺りから、レシピを見て真似する、めんを茹でる、レトルトを作る程度ができるようになった。
初心者なので、言われた通り、書かれてる通りにやってるので失敗はあまりない。

メシマズ時代

中学生に入り、母が買い物に行く時着いて行って自分で食材を選ぶようになる。
でかいホットケーキミックスを買ってもらい、お菓子作りにチャレンジ。
ガラケーでレシピを調べて、マグカップケーキを作っておやつにする。(成功)
何故か計量せずに作って、ゴムみたいな食感のパウンドケーキを生み出す(失敗)

お粥を作る。
目分量でつゆを入れて、米1粒で味がわかる塩分過多お粥を作る
姉「○す気か」

レシピ通り作っていればいいものを、アレンジしたがるお年頃なのだ。

この辺りから、お菓子だけでなく晩御飯も作ることが多くなる。
流水麺、袋麺もよく食べていたが、肉を焼いてタレをかけただけのおかずが多かった。
我が家はそれぞれメニューが違うので、作るのは基本自分の食べる分だけだ。

レシピ検索期

高校卒業後、積極的に料理するようになった。
ハンバーグ、タコライス、鍋、キーマカレーなど、定番メニューを、レシピをしっかり調べて作っている。

高校生の記憶は友達と遊んだりファミレスでご飯食べたりしてる記憶しかないので割愛。
高校卒業後は、スマホで手軽にレシピを調べられる時代になったので、レシピを活用して定番メニューからチャレンジしていった。
見た目にこだわりながら、趣味程度にやっていた。
メシマズではないと自信を持って言える。

ハンバーグ
タコライス

実家自炊期

社会人になってからは良かれと思って家族分を作ることもあったが、「味が好みじゃないから自分の分だけ作って」と母から言われて、自信喪失。
父もはっきりは言わないけど好みじゃないと食べない。
妹は美味しそうに食べてくれるので作るとしても2人分だった。


焼きそば
私の定番ポトフ

手軽だけど普通に美味しいご飯をちゃちゃっと作れるように成長。
ポトフだと妹が沢山野菜食べてくれるしほっとくだけで良いので定番だった。
この辺りから、私一人暮らしできる程度には料理できてるなと思い始める。

一人暮らし自炊期

初めの頃は、焼く、茹でる、乗せる、和えるくらいだったし、それで十分だったけれど、途中から揚げる、煮るを覚えてレパートリーがかなり増えた。


ポキ丼
明太釜たまうどん

前半は簡単な炒め物や、うどん、丼物が多かったが、後半になるにつれて手の込んだ料理が登場するようになっている。

メカジキのフライ
おでん

なんとオムライスもこの3年で成長している。
我が家はIHなので綺麗なパッカンオムライスは諦めていたのだが、先日初めて大成功した。

最初の頃のオムライス
最近のオムライス

これからの目標

先月まで、1週間7000円の食費で生活していた。
一人暮らしの食費の平均額ではあるそうだが、YouTubeを見ると1週間1000円生活をやり遂げてる人がいるので、そこまでは無理でも3000円くらいならできるのでは無いか、と考えた。
電気代の高騰に合わせて、節約料理にチャレンジすることにする。
という事で業スーへ行ってきます。

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