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意味のあるCVC投資とは?

意味のあるCVC投資は何か考えてみた。
好きな著書『ZERO to ONE』の有名な一説に
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か?」というのがある。

隠れた真実が独占企業を創り、企業を創る。

まさにこれがスタートアップ企業だ。

一方でスタートアップの対極にいるのが大企業である。

大企業はリスクマネジメントが主たる考えであるため
「隠れた真実」=「主流が認めてないこと」のアクションは起こしにくい
性質を持っている。

隠れた真実を恐れるのは、間違いたくないからであり
大企業が0→1が不得意(行動になかなか起こせない)なのは
この点が大きい
と思う。

事実、大企業がコンサルに発注するのは、
「主流が賛成してくれる整理をしてくれるから。」

である。

ただ、コンサルが行っている「主流が賛成してくれる整理」
の中に「隠れた真実」、「大切な真実」は含まれているであろうか?

ゼロでは無いと思うが、コンサルは発注者が賛成してくれる整理である
ことから、大企業の判断に寄り添った考えが強いため、
確率は低いと個人的には思う。

それよりも、スタートアップ企業が「隠れた真実」「大切な真実」を
知っており、それを大企業が知る機会があるのがCVC
だと思う。

つまり、意味のあるCVC投資とは、
大企業が「知らない」「気が付かない」「知っていても出来ない」
「やろうとしていない」ことに「大切な真実」=「真のビジネスチャンス」があり、それを探すのが意味のあるCVC投資
だと思う。

意味のあるCVC投資をするためには、スタートアップが知っていること
チャレンジしようとしていることを理解する必要があるが、
Pitch bookだけでは十分に知ることは出来ない。

なぜなら、スタートアップも資金調達をするうえで
主流が賛成してくれる内容に寄り添っている
ことが多いためである。

CVC担当者は投資後に、スタートアップが知っていること、チャレンジしようとしていることに寄り添い、スタートアップが考えていること、実現したいことに対して現在地点を把握し、大企業アセットを活用した売上貢献や事業機会について考えることが必要だと思う。

スタートアップ側はビジョンやアイデア先行型で具体化が弱いケースがある一方で、大企業側は具体化させることが求められるため、上記の取組みを行うことで結果として大企業側のアセットを動かすことにも繋がる。

そういった意味でも前回触れたシナジーをアクセラレートする機能を有機的に創ることが出来れば大企業とスタートアップの連携が持続的に進んでいくと個人的には考えている。

新しいオープンイノベーションのエコシステム

MIRARGOが保有するケイパビリティを生かし
CVCの意味のある投資を実現し、スタートアップのバリューアップに
貢献できるよう、有機的なオープンイノベーションのエコシステムを創っていくことにコミット
していきたいと思う。

MIRARGOが保有するリソースアセット




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