見出し画像

認知症以外の病がわかったら、認知症が改善した

 私の母は2019年に認知症とわかり、2022年5月には要介護2となりましたが、介護サービスをフル活用して一人暮らしを続けています。
 今年(2023年)早々に肺炎になり、検査で肺気腫で心不全になっていたことが判明。
(詳細は「認知症の母 肺炎だけじゃなかった~!病気発覚」参照)
 肺炎は治りましたが、肺気腫による肺機能の低下は治すことはできません。肺機能の低下が心臓の負担増(心不全)となり、肺炎になる二ヵ月前から足がむくんできたのはそれが原因でした。心不全は肺気腫が原因で起きているので、こちらも根治はできませんが、心臓の薬が処方されるようになりました。

 心臓の治療をはじめてから3ヶ月、気候が暖かくなり過ごしやすくなった影響も大きいですが、母の認知症が少し改善したように思います。新しいことを記憶するのは難しいですが、身体の状態が良くなったことで、考える力を少し取り戻せた、ようです。
(調子が良くなった母との会話の様子は「認知症の頑固ばあさんは、楽しくなければデーサービスに行かない」参照)
 高齢者じゃなくても体調が悪くなると、余裕が無くなり、思考をめぐらすことはできなくなりますから、当然のことかもしれません。主治医を変える前は、母の足のむくみや息苦しさを伝えても、「ご高齢ですから」と流されてましたが、今回原因が分かり、治療をはじめたら身体の調子が良くなりました。肺機能の低下で動くと息があがりやすいですが、休み休み、無理をしなければ普段の生活には支障ありません。母の生活の質は明らかに改善しました。

 今回の病気発覚で、私は母の主治医を変更。2月の診察では母の体調が安定していたので、次の診察は2カ月後となり、一ヶ月毎の通院の負担を減らすことにもなりました。
 母の肺炎治療を経て、高齢者こそ身体の不具合の原因をきちんと把握し、治療することが大事だと痛感しました。誰しもが通院可能な範囲に、適切な検査と治療を行える病院があるとは限らないですが、もし気がかかりな身体の不具合があれば、調べてみてはいかがでしょうか。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?