見出し画像

【旅のあれこれ・屋久島編2】屋久島ぐるっと一周バスツアーに参加


宿泊したホテルから日の出を眺めました。種子島からのぼる太陽、
海上には光の道が出現。オーシャンビューの部屋にして良かった!

「【旅のあれこれ・屋久島編1】屋久島は川も楽しい!安房川でカヌー体験」の続きです。)
 屋久島旅行の2日目は、地元バス会社の屋久島を一周する観光ツアー「やくざる号」に参加しました。宿泊するホテルまで迎えに来て、昼食代込みで1人5500円とお安いのですが、1人で参加すると隣のシート料金を払わないとならず、料金は8000円に…。座席一人分でいいのに、なんで!?…と思いつつ申し込みましたが、乗ってみて納得。バスが中型サイズなので座席の幅狭く、隣の人と間隔をとるのが難しい。この日は満席で、一人参加は私以外は全員ご年配の男性でしたので、隣の席も確保できて良かった…。人気観光地なのになぜ大型バスではないのか、屋久島らしい理由は後で。

 この周遊ツアーは、屋久島をぐるっと一周しながら、島の観光ポイントをほぼ網羅する、レンタカーを借りない観光客にとってはありがたいツアーです。見学地は千尋の滝、中間ガジュマル、大川の滝、西部林道、いなか浜、ヤクスギランド、紀元杉。

屋久島が岩で出来ていることを物語る、千尋の滝。迫力の岩盤。
屋久島の地質面積の7割はマグマが冷えて固まった花崗岩です。

 屋久島は1993年に日本で初めて、白神山地とともに世界自然遺産に登録されました。登録理由は屋久島ならではの特殊な生態系「植生の垂直分布」と自然美。屋久島の標高0mから1936mの間に、海岸は亜熱帯、低地の山間部は暖温帯、山頂付近は冷温帯と、一つの島の中で日本の気候帯のほとんどが見られ、それぞれの気候に応じて様々な植物生育している、これが登録の決め手です。
 世界自然遺産の範囲は島全体の約2割1万747ha。島中心部のアルプス群のスギ樹林帯、ヤクシマダケ草原帯から西部沿岸の照葉樹林帯まで。ちなみに九州最高峰でもある宮之浦岳は森林限界を超えており、付近は木は生えていません。こんな説明を地元民のバスガイドさんから聞きながら、実際の自然の様子を確かめるツアーでした。

大川の滝
西部林道では下車して少し歩きました。
観光客には目もくれず、毛づくろいに夢中のヤクザル

 世界自然遺産エリアを走る唯一の車道、西部林道ではヤクシカやヤクザルと遭遇。この記事のトップの画像は、西部林道で見かけたヤクシカです。車窓から、バスを降りて歩いて、動植物の様子を観察できました。 この西部林道は道路工事の最中に世界自然遺産に登録されたため、一部区間は工事ができなくなり、拡幅されず1車線のみとなりました。上の画像のとおり、この区間は道幅が狭いため大型バスが通行できません。人気があるのに、屋久島一周バスツアーが中型バスの理由はコレです。対向車がすれ違うのも大変な区間。バスガイドさんは対応車の運転を変わったこともあるそうです…。

ウミガメの産卵地である、永田いなか浜。浜辺を散歩しました。
快晴で、気持ちいい!

 宮之浦で昼食した後、ヤクスギランドへ。標高1000mの山中にある、自然休養林です。ツアーでは30分コースをガイドさんの説明を聞きながら歩きました。樹齢1000年以上の屋久杉が点在、コケ類やシダ類も生育しており、トレッキングツアーが難しい方も、ここで屋久杉が育つ環境を体感することができます。半日くらいいて、もっと楽しみたかったな…。今度はツアーでなく、個人で行こう!

樹齢1800年といわれる仏陀杉。ヤクスギランドは巨木好き、コケ好きには天国。
吊り橋のあるコースもあり、冒険気分も味わえ、家族連れにはおすすめ。
ヤクスギランドで倒木の上に新たな杉が生育する「倒木更新」を説明するガイドさん。
楽しいひとときをありがとうございました。

 ツアーの最後は、紀元杉を見学しました。道路脇にあるので、樹の上半分くらいは、車窓から眺めることも可能。紀元杉の周りには木道があり、ぐるっと太い幹(胸高周囲8.1m)を間近に見て、触ることもできます。樹の上部は枯れてますが、20種類以上の植物が着生していて、美しい花を咲かせるものもあるそうです。
 ヤクスギランドまで行ったなら、紀元杉にも立ち寄ることをおすすめします。

上部は枯れていますが、着床植物は生い茂り、幹からは生命力を感じます。
紀元杉の推定樹齢は3000年とのこと。

 この翌日、縄文杉と再会することができました!
(【旅のあれこれ・屋久島編3】縄文杉トレッキングツアー、見どころは?どこが大変?」 その1 に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?