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認知症の母 6月に股引(ももひき)、スプリングコートを着用

 要介護2の母は、気温や天候に合わせて服装を選ぶことができません。季節の変わり目に、母がデイサービスに行って留守の間に、服を入れ替え、これまで着ていた服はタンスにしまい、母の目につかないようにしてきました。

 数日前に通院のために実家に行ったら、片づけたスプリングコートがお出かけ服を置いてある場所に戻っていました。今まで片づけた服を母が探し出して着ていたことはありません。
 もう6月です。この日は最高気温は27度の予報でしたが、母は長袖のカットソーの上にカーデガンを着て、さらにスプリングコートを着て出かけようとします。外は暑いのよ、厚着しないで!と、スプリングコートを片付け、カーデガンを脱がし、麻の薄手のジャケットを着せました。

 母は用意している薄手の服を着用することなく、冬から着ている長袖のカットソーをずっと着続けています。カーデガンはウールから綿素材の物に替えることができましたが、それも今着るには厚手。もともと寒がりで、さらに高齢となり身体の新陳代謝が悪くなり、私達より寒さに敏感になっているとしても、異常です。

 精神科の主治医に服について相談したところ、「5月も同じ(服装の)話をしてましたよね」、そうよ!困っているから相談しているのよ!! 真夏に暖房をつけて熱中症になった認知症患者もいるそうで、母自身が気温に応じて服やエアコンを調整するのは無理、着ると困る服はしっかり隠す等するしかない、と言われました。
 先月は片づけたガスストーブを取り出して使ってたんだよね…。母は少しでも寒さを感じたら、冬対応をしてるんだ…。真夏でも暖房…、今後やりかねない…。

 通院を終え、実家に戻り、母が着替えているのを眺めていたら、ズボンの下に股引(ももひき)、冬用の肌着を着ていてビックリ!「この暑いのに股引なんてはかないで!脱いでっ!」とすぐに脱がせました。
 お出かけ中、冷房等で寒くないか、何度も聞きましたが、寒くないと言うので、これなら薄着にしてても大丈夫!と安心してたのですが、股引履いてれば寒いどころか暑いですよね…(笑)。
 股引を脱いで1時間くらいしたら、タンスの引き出しの開け、デイサービスに毎回持っていく下着セットの袋を開けようとします。何を探しているか尋ねると、母はズボンの下にパンツしか履いてないから寒いと言います。下着セットにはパンツの上に履く3分たけのオーバーパンツを入れているので、それを取り出そうとしたようです。
 「デイサービスに持っていく、下着セットから取り出さないで!今、上に履くやつ出すから待って!」と声をかけ、オーバーパンツを探して渡しました。もともとオーバーパンツやガードルをパンツの上に履いている人なので仕方無いです。

 母は家に戻るなり、エアコンをつけるので、寒くも暑くもない室温なのにつける必要ないでしょうと言ったら、逆ギレして「うるさい」と怒り出す始末…。エアコンのリモコン表示を見ると、30度に変更されていました。ドライの設定はそのままになっていたので、実際は暖房はかからないのですが、暖房をつけるためにエアコンを入れたのか、いつもの習慣で入れたのか、分かりません。

 お風呂に入れてもらっているデイサービスのマネージャーに連絡をし、股引等厚着をしてたら臨機応変に対応して欲しいとお願いしました。マネジャーは母が寒がりであることは承知しており、デイサービスに出かける時間は肌寒い時もあり、スプリングコートを出したのでは、と言います。母が寒いと言い張るなら、デイサービスへの移動中くらいは着ててもいいか…、ううむ…。
 母はこれからどうなっちゃうんだろう…。

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