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人が辞めていく、仕事のやる気がなくなってしまう状況について考えた

職場で起こるあれこれを見つめてきて、「やる気のある人」が萎んでいく状況ってあるよなぁと思う。

人の出入りが激しい。
せっかく採用した人がすぐ辞めてしまう。
なかなか人が採用できない。
着任早々の人が「辞めたい」と言う。

そんなとき、マネジメント側はこう考えていたりする。

「モチベーションが高い人材がほしい」
「打たれ強い人材がほしい」

でも、どんなに「すばらしい!」と思う候補者に無事入社してもらっても、根本的には解決に繋がらない。それは、人ではなく、「仕事」や「仕事のさせ方」「仕事の評価方法」の方に問題があるからではないだろうか?

それらを変えないと、どんなにいい人が入ってもまた辞めてしまう。

どう変えたらいいのか?
そんなことを考えてしまう。

だいたい、「辞めてしまう側」からの不満はこんなふうに読みとける。

そもそもカバーする業務範囲が広過ぎ
上司の口出しが細かい(または頓珍漢)
作業に時間が取られる
ルーチンに時間がかかりすぎる
折角作ったものが簡単に覆される
プロセスがコントロールできている実感がない
(振り回される)
などなど…なぜか、常に、忙しい。
そして、感謝されない。

さらに、分析や改善など付加価値をつける仕事まで手が回らない。
結果がコントロールできている実感がない。

これらの状況が絡み合うと、「わたし、何やってんだっけ」となる。

仕事と仕事の仕方に、やる本人が違和感を感じている。なのに、どんどん仕事が来て違和感が大きくなっていくばかり。

そして、問題は、仕事の評価に及ぶ。

プロセスも結果もコントロールできない状況で、評価がプロセスと結果にされると「納得感」がない。だからなかなかモチベーションも上がらない、どころか下がってしまう。
捧げるものに対して受け取れるものが乏しいから当然そうなる。

でも部下の側も、人手不足の部の状況に上司への同情もあるから「納得いかない」と言うこともできない。

付加価値が高い仕事、感謝される仕事、快適にできる仕事、自分の成長が実感できる仕事、次のステップが見える仕事…それらが遠い…

そして、魔がさす瞬間が増えていき「ここではないどこか」を探していく…(特に、経験スキルが豊富で意識が高い人は)

そのため、仕事を現場をボトムアップでも変える人がいないまま「仕事」「仕事の仕方」「仕事の評価」にメスが入らないまま時が流れる…

そんなふうに、人が辞めたり定着しない状況が続くとそれは求人情報にも表れる。ずっと求人がなくならない、求人が増える、消えた求人が復活するなど。するとますます、新しい人も採りづらくなり悪循環が止まらない。

私だったらどうするだろうか?

まずは、やはり、基本的なところで、メンバーの不満とやりたい仕事について話を聞くだろうか。

話してくれるだけの信頼関係があるかを確かめないといけない。ないなら築かなければ…理想に近づけるためのアクションを立ててコミットする。「この人に話しても何も変わらない」と思われたら終わりかと。

そして、

「細かすぎる指導やマニアックすぎる指摘で忙しすぎる仕事のやり方」を「要点を絞って、捨てるところは捨てるやり方」に変えるところから始める気がする。

次に、本来の業務のコアとなる目標にアドレスする活動を「付加価値ある仕事」としてやるスペースをわずかでも設ける。人が辞める職場はここがなおざりになっていることが多いように思う。

まぁ、そんな簡単ではないだろうけど!

人が辞める悩みを抱えるチーム長さん、どうしてます?

私が過去に「もう、いや!」と思った仕事のパターンは、上司から口出しが細かくて受ければ受けるほど口出しが増えてちっとも終われなくなるやつ。で、結局、何が違ったの?ってなったり、「なんか違う」とボツにされたり「いつまで経っても始まらない、終わらない」化して「何がしたかった?!」となるやつ。おまけに関連部署にも「なにしてんの」と言われる。
そんな仕事、絶対、辞めてしまう。

コンセプトやルール標準時間みたいなレギュレーションがないのに制限なくチマチマこねくり回されるのは、なしかなあ、と。

そうした、大きな地図とルールやツールがちゃんとあって「あとは任せた!何かあれば助ける!」ってして大海原に放り投げられるほうが好き。

…人によりますかね。

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