子どもの頃の思い出。体が強くて切なかった頃の話を。
コロナ禍では小学校でも登校前の体温測定、健康チェックがあった。ゴールデンウィーク後にそれらがなくなって、登校の判断は各家庭にゆだねられる形になった。
保育園児の子育てに慣れていると体温測定なしで子どもを送り出すのは不安だ。つい習慣で小学生になったお兄ちゃんも熱を測ってしまう。
でも、よく考えたら、熱を測らず、熱があっても知らずに送り出すという状況も考えられると思った。本人が体調が悪いなどと自分から言わなければ、送り出してしまうかもしれない。
それは私の小学生の頃は当たり前だった。
思えば私は体の強い子だった。
学校を休む日はわずか。
滅多に熱すら出さなかった。
弟が学校を休んでいるのを羨ましく思っていたものだ。
大学生になって、どうも体がだるく、しかし熱を測っても熱がない。
軋む体に鞭を打ってサークルの会合に遅れて行ったら先輩に遅刻を責められた。
一方、別の先輩は熱があって休みだと言う。
悲しかった。
体がだるくて休めなくても休めなかった子どもの頃を思い出したのだ。
うちの親はスパルタだった。
学校は絶対だった。
風邪症状があっても昔の田舎の子どもは学校に来ていた。私も熱がない限り風邪でも学校に行っていた。咳がひどくなって、母に連れられお医者さんにかかったら気管支炎だった。
熱が出なくて休めなかったから気管支炎になったんだ、そう思った。
熱さえ出ればきっと休めたのに。
結局、おたふくかぜで小学校を休んで以来次に熱を出したのは大学生の時だと思う。その次はコロナワクチンの副作用。
そんな経験があるから、子どもたちには慎重にしたいと思っている。
熱がなくても、悪化しそうなときやしんどそうなときは学校を休ませようと思う。
悪化したら余計に時間もかかるし負担もかかる。
上の子は熱が出にくい。
下の子はどちらかというと、丈夫だが熱は普通に出る。
私はお医者さんではないけど、体温計が弾き出す数字だけでなく、体調をしっかり捉えないといけないなと思うことができるのは自分の経験があったからだ。
昔は体が熱に強いことが疎ましかったけど大事なことに気づけてよかった。
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