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子どもの成長記録。何度やったかわからないほど夢中にやって、できるようになっていく。

もうすぐ2歳になる下の子はお外に行くのが好きだ。

今日も、着替えをしたら、帽子をあたまに押し付け、靴下を爪先に押し付け、お外アピールをしていた。

放っておくとヒートアップしかねないので、かと言ってまだ私も気持ちが乗らないので、のっそりと準備をして、ベビーカーを広げたり「行くよ〜」みたいな空気を出しておいた。

ベビーカーを見て「行ける!」と思ったのか、今度はよじ登ろうとしている。よじ登れるようになったらもう終わりだ。彼を止める手段はない。

仕方なく、あれこれ準備をして、公園へと向かった。

慌てていたのでお茶の水筒を忘れた。
コンビニで麦茶と紙コップを買って公園に着いた。

今日はきみのやりたいこと全部やろう!

そんな意気込みで公園に着いて、なんとそれから1時間半も帰らせてもらえなかった…。
今日はそこまで暑くなく遊具が全て木陰にある公園だったからなんとか居座れてよかったけど、日差しの強い公園なら帰らせるのに苦労し地獄の思い出になりそうだ。

何をそんなにしていたかと言うと、鳩とすずめと追いかけっこをしてから、ブランコを左右乗り換えながらひたすら漕ぎ、滑り台をひたすら滑り、間にお茶を飲みながらひたすら同じことを繰り返していた。

彼はこんなにストイックな性格だったのか。

人気のない真夏の公園。
我が子をカメラで連写しつつ観察していて、ふとあることに気づいた。
同じことをやればやるほど没頭する時間が長くなってるのだ。
そして助けを求める頻度も減る。

私なりに考えたところ、
やってみたい!
おもしろい!
できる!
もっとやりたい!
できた!
ひとりでできた!
おもしろい!
上手にできた!

こんなふうに、同じことをしているようで螺旋階段を上に上に登っているように、違う景色を見ているのではないだろうか?

少し高い滑り台から滑り降りるのに、最初は私に手を引いてもらっていたのに、だんだんと自分で滑るようになり、私の方にアピールすることもなくなった。

こうして、夢中になって、1人でできるようになっていく。

最初は写真を撮ったり手伝ったりした私も最後は滑り台ループをぼーっと見守りつつ待ちぼうけになり、何度か誘って断られた10回目に応じてもらえベビーカーに乗車いただいた。

わずか1時間ちょっとのうちに、我が子が巣立つところまで妄想して少し泣きそうになりながら帰るハメになった。

そういえば幼い頃は私も夢中になって何かをしていたのだろう。広告紙の裏の白い面に絵を描いたり、お庭で縄跳びをしたり。陽が暮れ、有線放送が流れたらお味噌汁の匂いがするおうちへ帰ったものだ。

子どもを見ているとふとした瞬間に自分の子ども時代を思い出させられる気がする。

子どもたちがやがて大きくなり、幼い頃を思い出す時、「あの頃は楽しかったなあー」と少しでも思ってもらえたらいいなと思う。

だから、好きなことを好きなだけ、やってもらおう。

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