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ワーママってやっぱりすげえな、けど、それを男女とも利益になるように伝える術がない

私の所属する組織で「男性育休」を取る社員がちらほらで始めたらしい。

それが今四半期の「よかったこと」として発表される模様。

前の会社では男性社員が1ヶ月くらいの育休はバンバン取っていたので、こんな些細なことで前の会社が誇らしく感じる。いや、10年くらい前でさえ、知り合いが転職で人事面接を受けたら、その人事の男性が育休に入る直前だった、そんな会社である。

それで、問題が発生した。

男性育休のプロモーションと、育児しながら働く女性社員のプロモーションをしたい、と。
なにやら、仕事で活躍しつつ、ライフも大切にしている女性社員のサンプルとして、みんなの前で話すような機会が与えられるらしい。

はて。

何が問題かと言うと。

まだ全然活躍してない(入社して間もない)。

活躍の基準として、今の女性の中で最も高い職位だから声がかかったらしいのだが、そもそも部下がいないのでその他大勢の部下がいなくて活躍している人たちと明確な違いが示しにくい。

中途社員を釣ってきて「女性が活躍してる」と言われても引いちゃう人がいるのでは?

ここまでは、上の人の意図で私が選ばれたのならどうしようもないことなので「ありき」で進めるしかない。

問題はその後だ。

「ママであることでサラリーマンとしてはハンデを抱えながらここまで頑張ってきたし、これからも不安だけど頑張ろうと思ってる」ことは事実。

だが、そんなただの人の話を喜んで聞く人がいるのだろうか?

男性社員は「へー、大変だ。でもうちは妻が融通きかせてくれるし関係ないかな」、「ママは大変だ、やだなぁ、でも令和だし。明日は我が身かも、げ。」と引くかもしれない。

女性社員は「へー、私は結婚してないからわからないな」「やっぱ女は損だな」「うちはワンオペが多いし恵まれてる人の話は聞きたくない」「活躍してるというからにはもう少し職位が上じゃないと」など、やはりどのみち引くかもしれない。

仕事と家庭の両立についてこのnoteにたくさんの記事を書いてきた。

それらの多くは同じような立場の人や、そのような人に近しい人たちには多少興味のあるものだったかもしれない。

実際、私もワーママに興味のある人の参考に、と思って書き残してきた。

しかし!

ワーママでもない、ワーママに思いを特別に寄せるわけでもない人に託すべきメッセージがなんであるか、いまいちわからずにいる。

しばらくはこれを課題として?ぼんやり頭の隅で考えていきたい。

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