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若い人は子どもは欲しくないとかAIで人はどうなるとか、課題は受け取り手次第と思う話。

若年未婚の男女へのアンケートで「子どもが欲しくない」が過半数を越え「子どもが欲しい」を抜いた、とニュースで見た。

何やら大変なことが起こってる風の見出しだったので、気になってアンケート調査を見てみた。ロート製薬の「妊活白書」らしい。

https://jp.rohto.com/-/Media/com/dotest/common/pdf/hakusho2023.pdf

ここで言う若年未婚男女とは、18歳から29歳の未婚の人たちらしい。そりゃ、結婚もしてなくて30歳前で子どもが欲しいとまだ思っていない人は多いだろうなぁ…。

「チャンスがあれば欲しい」とか「将来考えたい」とか選択肢に入れたらもう少しショッキングでない結果になる気がする。結婚する年齢が上がっているなら子どもについて考え始める年齢だって上がっているのでは?とも思う。

逆に、若年既婚の男女の「子どものほしさ」については調査がなかった。なぜなら、このロート製薬の妊活白書は、既婚男女については子どものいない妊活している人のみを対象としているから。どちらかというと既婚男女が子どもが欲しくない方が切羽詰まった問題だろう。

若い人は結婚の予定もないのに子ども欲しいとか言えない、というような現実目線の人が増えているのかもしれない。

そこについて「若い人、子ども欲しくないの?!」と焦る必要はないと思った。そう言えば私も子ども欲しくなったの32歳で結婚した後だし。

最初は、ニュースを見て、えっ、子どもますます減っちゃうの?と驚いた。

つくづく、ニュースって、不安や興味を煽る見出しになっていると思う。

まぁ、既婚男女も減ってるんだろうね、と察しはつくけど…(少子化は止まらない)。

子どもが欲しい未婚の人が減れば結婚する人も減ると想像したら、やっぱり心配になってしまうのもわかる。

ただ、何が心配って聞かれると私の場合は、実はよくわからない。子どもが、子どもに恵まれないのが心配なのか?別に本人が幸せならいいけど。年金が少なくなるとか日本が貧しくなり自分も貧しくなるとか?なら地震大国だと言うことの方が心配かも!?

くだんの「妊活白書」の下の方に、平均年収以上稼ぎがある若年独身女性はむしろ子どもを欲しがる傾向があるという調査もあった。

これは少し興味深いものがある。
安定した収入がある女性のほうが子どもをもつことに関心があるのだとしたら、やはり稼げる国であることは少子化には役立つのかもしれない。

昔の感覚では、お金を稼げる女性は結婚も出産も遠のいていたが、今は違うのかも。

まぁ、この調査もまた「平均以上」でデータを一緒くたにしているのであてにならない。年収300万円と1200万で違うだろうし、18歳と28歳と38歳でも違う。

やはり、データを落ち着いてみて、発表する人のや広める人の意思にただただ踊らされないようにしないとと思う。

最近、小学校の勉強や中学入試でもデータ読ませる場面があると聞く。

AIが進化しても、どう感じどう動くか、やりたいことのためにどう活かすかという能力は自分自分で身につけないといけない。「なにがしたい」を突き詰め磨く力は特に必要だと感じる。

私は「金なし、能力なし、情報なし」の子ども時代がハングリー精神を焚き付けたから、むしろいろいろと豊富な世に生きる我が子たちは自分で自分のエンジンを燃やせるか?が気がかりになる。

なんにせよ、こうしたデータで自分を奮起させたい場合は積極的に乗ったらいいと思う。

例えば、子どもが欲しい人は稼いどいた方が逆にいいな、と考えるもよし。子どもが欲しくない人は、居心地のいい時代が来たと思えばよし。

ロート製薬の妊活白書は、妊活に興味がある人や妊活について知る必要がありそうな人には示唆に富んだ内容だと思う。ニーズがある方におかれてはぜひ読んでいただくとよいと思う。

日本で産まれる子どもが減ることが心配な人に向けて包括的な情報を提供する意図ではない、と少なくとも私は思った。

ところで、「世間がどうとかでなくて、自分のやりたいことをそれぞれが追求する」そんな世界にいたいなあと改めて考えた出来事だった。

と同時に、自分のやりたいことに合わせて、データや情報をまとめ上げて語れる力が必要なんだなぁとひしひし感じた。

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