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人生のストーリーが動き出す!不思議な呪文「でも、だからこそ」

何度も思い出して心に居残っているお守りのような言葉が、人生にはあるものだ。

いつかの記事に「半分、青い」というNHK連続ドラマ小説の感想を書いていた。

ドラマのタイトルにもなっている、「半分、青い」とは片耳の聴こえない主人公の、雨の日も片側は雨音が聞こえない、片側はいつも晴れという言い回しから来ている。

この感想の中に書いてある、印象的なドラマのナレーションがある。

正確な言い方は忘れてしまったのだけど(コラ!)、「私には何にもない」と思った時「でも、だからこそ、何にでもなれる」という内容。主人公が就職試験に落ちまくって漫画家の道を志す流れで出てくる。

私はこの、行き詰まった内容のあとに続く「でも」の使い方が好き。

例えば、「私はだめなんだ…でも!!◯◯があるじゃないか!」とか。

他には「もう、どうしようもない、もう終わりだ…でも、まだ、実は何も始まってないんじゃないか?」とか。

あとは、「これ以上がんばっても報われないし、それそろ、潮時かな…でも、ここまでがんばれただけでもすごいんじゃないかな?」とか…!?

ちょっと、脱線したけど。

そんな、真っ暗な場所から光を探そうとする、そんな「でも」が好きだ。

さらにそこに、「だからこそ」がくっつくと、なんだか凄みすら感じてくる。

「私はなんてダメなんだろう。でも、だからこそ、誰よりも立ち上がる力だけはあるんだ」とか。

「もう、どうしようもない、終わりだ。でも、だからこそ、最後までベストを尽くしてやり遂げよう」とか。

「これ以上がんばっても報われないし、そろそろ潮時かな…でも、だからこそ、がんばったらいいことがあることを自分で証明したい」とか。

もうだめ、と思う時こそ「でも、だからこそ」を繰り出せたらもう「もうだめ」は終わっている。

漫然とXを見ていたらとんでもない「でも、だからこそ」の用例を発見してしまった。

小池都知事は子宮全摘の経験があるという。喪失感から立ち上がり、「でも、だからこそ」元気な赤ちゃんを産んで欲しいとメッセージを送っていた。

たまたま選挙のために陣営が勝手に作ったシナリオかもしれないという意見もあるかもしれないけど、東京都は赤ちゃんを(キャリアも大切にしながら)産みたい女性に対する政策については意欲を感じるのでこの映像を見てじんわり来てしまった。

小池都知事のX(映像でした)
小池都知事のX(映像でした)

私は、上の子が2歳の時夫とレディースクリニックで一通りの検診や卵管造影検査を受けていて、もう5年も前だけど当時も不妊治療の助成があったので有り難く助成金を受け取った。助成がないと子どもが出来ない、というものではないけど、公に支援されているのは心強い。

結婚相手の見つかるタイミングやキャリアの時運に左右されずに妊娠確率を保つために卵子凍結を選択する女性も増えてくるだろうし、そうなれば不妊治療クリニックに通う人も増えるだろうからキャリア女性は東京都が住みやすい!となる気がする。

ついでに、不妊治療でもキャリアを諦めなくて済むように、子育て以外の理由でもリモートワークや柔軟な働き方を企業が進めてくれたら…

また脱線した。

ピンチはチャンス!とは昔からよく聞く。

窮地に立ってから立ち上がる強さは、窮地に立った人しか身につけられない。

今がしんどいときは、「でも、だからこそ」で繋げる未来を思い描いてみるのもいいな、と思う。

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