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子どもの成長記録。今どきの子は時間効率重視?それに伴って気になってきた絵本との付き合い。

毎日暑くて外に出るのもためらわれる。

熱中症予防にコロナ予防で今の子どもたちは、水分補給にマクスに消毒にオンライン授業はお手のものだ。それが当たり前だからそりゃそうか。

よく、何も教えなくても赤ちゃんがスマホ画面をタップしたりスワイプして親が驚くと言う話を聞く。

子どもが新しいものに触れ学ぶスピードには驚くばかりだ。まっさらな紙に絵の具を塗るように余計な思考の邪魔がなく慣れも早い。

王将出陣というパズルをご存知の方はいるだろうか。大きさの異なる駒を左右上下だけに動かして一番でかい王将を出口に持っていく。

子どもの頃うちにあって、あーでもないこーでもないとやったものだ。
久しぶりに思い出して買ってみた。
そしてやってみたらなかなか難しい。

これを将棋好きな6歳の息子にもやらせてみようと思い、「どうやったら王将が出口に行けると思う?」と大袈裟に聞いて食いつくのを待ってみた。

「角と金がぶつかって動けないよ」
「銀が引っかかって進まないよ」
将棋好きな子を惹きつけるようわざわざ声に出して実況した。

すると息子が思わぬ行動に出たのである。

「ママ、これを見るといいよ」

なんとYouTubeで王将出陣の攻略動画を検索して見せてくれる。

これが現代っ子のやり方か。
なるほど、答えがあるのだから探せばいいということか。

けれど、それじゃあつまらないと思う私は古いのかな。
答え通りにやってできたらおしまい。
そうではなくて、どうしたらできるのかな?うまく行かない!そんなふうにドキドキしながら答えに近づくのが面白いんじゃないか?

でも、今どきの子はそんなのんびりとした時間軸では動いていないのかもしれない。

私が小学校低学年の頃はおやつを食べたら外に出て暗くなるまで遊んでいた。どこからともなく集まる近所の子たちと縄跳びをしたりドッジボールをしたり、毎日暇つぶしのようなものだった。田舎だったから、同世代の都会の子よりだいぶ原始的な時間の過ごし方だ。

対して息子は都内暮らしというのもあってか、忙しそうに見える。小学校1年で習い事のほか、保育園の時から家で英語をやったり、学童の母体が塾なので夏休みに夏期講習に参加している。保育園時代も鉛筆を持って机に向かっていた。

私が幼い頃は、分からないことは親に聞くか、やっても図書館で本で調べるくらいだった。今の子どもたちは、ネットですぐ調べて答えを得る。アレクサやSiriも使いこなすし、YouTubeの検索もお手のもの。

将棋好きな息子は、今をときめく棋士にも昔の棋士にも詳しいし、次の対局がいつかも把握している。私は教えてもらうばかり。

そう、私は最近よく息子にものを教えてもらっている。覚えが早いし情報量も多い。それはよいことだ。

反面、気になることがある。

効率よく情報を仕入れることに慣れて加速するとともに、息子は、絵本への興味が薄れている気がする。

絵本は年齢があがると内容も難しくなる。だんだん、字数も増え、辛抱強く次の展開を待つ必要も出てくるし、想像力を働かせて可能性を頭の中で広げる必要もある。そういう、「頭が手間暇をかける」ような作業を避ける傾向があるように感じる。

以前は延々と読むほどに本好きだったはずの息子が絵本への食いつきが悪くなっている気がする。ただ国語が苦手、読解が苦手、というくらいならいいのだけど、本が好きじゃなくなってしまっていたらさみしいなあ、と思う。図書館から借りてくる本もあまり読んでいなさそうだ。うちにある絵本は、寝る前なんかに親が働きかけて読む流れが主で本人から手に取ることはほとんどない。

結論付けずにこれからも本との付き合いをゆるゆると続けてみたい。

本好きのお子さんを持つ皆さんは何か工夫をされているのだろうか。

私が本好きの子どもだったので、どうしてよいかと思っている。本、いや、YouTubeで調べたら答えが見つかるかな?

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