子どもの成長記録。魂ってなに?ガチの質問にタジタジなお疲れママ。
「うちに女の子が産まれたらどうする?」
へっ?!
お風呂上がりの唐突な息子からの質問にうろたえる。
過去に、息子は、弟の性別を言い当てた。
女の子誕生を予言されているのか?!
しかし私は今年42歳になるし、先立つものもないし、3人もの子どもを育て上げる器がない。
ごめんよ、息子。
小学校に入ると、男の子と女の子の違いを明確に認識する場面があるのだろうか。女の子
と言う存在に気づき、興味を持ち始めたのかもしれない。思えば息子は色白で幼い頃はよく女の子に間違えられていた。
「ママは、うちに、女の子はもう産まれないような気がするな。けどね…」
「けど、なに?」
息子が食いついてきた。
「女の子がいたかもしれないんだ」
私は、息子と、下の弟の間、ちょうど3年ほど前に流産している。パパもその話をたまにするけど息子はおそらく、まだ理解していなさそうだ。
「ママのお腹の中で、うーんと小さいうちにいなくなっちゃって、会えなかったんだよ」
「ちっちゃいってこのくらい?」
息子が真剣に聞いてくれるので、私はなぜか息子に向かって真剣に話していた。
「見えないくらい小さかったんだよ。男の子か、女の子かわからないんだけどね。いつか、会えるときがくるかもしれないよ。きっと、その子の魂は生きてる。どこかで、別のおうちで暮らしているかもしれないね。」
息子は怖がっていた。
まだ話すには早かったかな?と思い、反省した。
「魂ってなに?」
きっとこんな難しい話についてこられないだろうと舐めていたら、ガツン、と頭を殴られたような気持ちになった。
魂ってなんだ?!
なんでしょうか??!
教えて!えらいひと…
私はしどろもどろに答えた。
「魂は心のことで、体は長く使うと動かなくなっちゃうけど、魂はずっと生きてるんだよ。人間は魂と体がセットになって生きてるんだよ。」
自信のないあやしい回答。
そして、私はこの流れで無理やり言った。
「ママの体がなくなっちゃっても、○○くんのこと、ずっと好きだよ。魂は生きているからね。」
息子との、「どっちが好きか競争」(母子で互いの好き度合いを競う遊び)にやっと勝てる日が来た気がしたからだ。
すると着替えを終えた息子は、ふーんと言うと、「ぼく、宇宙の果てのブラックホールまで行って帰ってきて、また行って帰ってくるくらいママのこと好きだよ」と付け足した。
ブラックホールまで行って生きて帰れる人っているんですかね?
息子も私とともに、魂レベルの戦いに移行したってことでしょうかね?
それにしても、子どもからの質問に答えるのがときたま難しい。
今後は、国語辞典やスマホが近くにないときに子どもへ難しい話をするのはよそうと思った。
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