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わたしと海。数少ない家族と海の思い出が増えていってほしい。


私はあまり海と縁がない。
それなのに海に憧れている。

絶好のチャンスがあった。
コロナ禍到来の半年ほど前に、親戚の結婚式でハワイに行った。2歳の息子のパスポート写真を撮りパスポートを作り、親子3人での初めての海外旅行だった。

ホテルは日本人がわんさかいるメジャーなホテルで親戚もそこに泊まっていた。ホテルの目の前がビーチ。しかし、3泊してビーチを楽しめたのは夜バルコニーから夫と見下ろしたビーチビューだけだった。

水着も持って行ったのになぜ…

理由は、2歳の息子が時差ボケで眠っているか機嫌が悪いか起きていても海が怖くてずっとしがみついていたからだった。旅行のオプションでボートでウミガメを見に行った時もずっと私にしがみついていた。

そして、息子は夜中になると目をぱちっと覚まして、残してあったポテトやらバーガーやらをむしゃむしゃ食べて、しまじろうのDVDを見せろと言いパーリナイを楽しんでいた。息子が時差ボケを解消させ、昼ごはんをモリモリ食べられるようになったのは帰る頃だった。

ハワイにいるのに、眠っているか眠くてぐすってる子どもをだっこした記憶ばかり。写真を見るとツアーにも参加していろんな場所に行っているけども息子はいつも眠たそうで私はお疲れモードだった。それもまたいい思い出かもしれない。

ウミガメを見るツアーで幼児2人とパパママみんなでプロっぽい装備で水中に繰り出す家族を見て海力の高さに舌を巻いて帰国したのである。

その少し後、未練たらたらのまま沖縄県に家族で旅して貝殻でできた海岸で貝殻を拾った。これもまた楽しい思い出だったけど、できるならもうちょい海にお近づきになりたい。

振り返ると、家族と海の思い出は少ない。

実家に住んでいた頃、私は海のない県にいた。
一度だけ、小学校低学年の頃北陸の海に家族で行った。

ごろごろした石とビーチサンダルに入り込む砂利、海水の味。人生初めて見るテトラポッド。
海の中を覗くのも怖くて浅瀬でチャプチャプした。

テレビの宣伝で見るような、白い砂浜や透明な水にカラフルな魚とは違っていた。海ってしょっぱいんだな、という体験と、新調してもらったワンピースを鮮明に覚えている。

経験が乏しくて、海の遊びを知らない。

海の近くに行くことがあっても車や電車で景色を眺めるか海産物をいただくくらい。唯一ビーチ遊びをしたのは海外出張で行ったタイの休日、仲良しの上司と同僚とだ。

いや、何かが足りない。私は海にいる状態で、家族と過ごしてみたいのかもしれない。海に行けば家族の思い出が瞼に浮かぶなんて、センチメンタルでいいじゃない。

海の近くで育った友達は、夏が来ると実家に帰り海に行くという。何をして過ごすのか、とても気になる。

子どもとペッパーピッグという豚の家族のアニメを見ていたらビーチに行ってボールで遊び砂で遊び、パパを砂に埋めていた。とても楽しそうだ。

最近は紫外線や暑すぎる気候も気になるがやっぱり憧れの海遊びをしてみたい。

潜ったりするのは怖いし、息子もまだ怖がりなのでできないと思うけど、知人が乗ったというグラスボートであれば私たち家族も大丈夫な気がしている。イルカなんかを見るのにも憧れる。

コロナ禍とはまた違う雰囲気に世の中が変わり、これからまだチャンスはあるだろうか?

子どもが受験や部活で家をあけがちになる前のわずかなチャンスを切り拓かないと。

毎日飛ぶように時間が過ぎていく中、案外厳しいけど、ぜひ挑んでみたい。

#わたしと海

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