今を、そのままに、生きる
一人目はjuno。
おおらかで自由で、いるだけでその場の空気をぱっと明るく和やかにしてくれる。そんな愛に溢れる彼女が大切にしているものとは―
一人一人が持っている、「今」のその人なりの想いをカタチとして残したくて始めた記録インタビュー。
テーマは「わたしが大切にしているもの」。
出会った人たちのストーリーをこれから言葉にのせていこうと思う。
今回語ってもらったのはシェアメイトのjuno！
自分らしい「わたし」を大切にしていきたい
今年の3月に大学を卒業して今は22歳。
高校までは埼玉にいて、大学は山梨で一人暮らしをしていたよ。
大学4年生の時には京都に憧れがあって、京都に住んでいた！ちょうど就活の時期だったけど、大学3年生の頃から周りと違うことをしたいっていうのもあって。違うことをやることに快感があったんだよね。「それ流行の髪型だね〜」って言われるのもなんか嫌だったな。周りと違うことをしている時の方が私って自分らしく生きてるなって思える。だから、そういう自分の感覚には合わないなと感じてからは就活は全くやらなかったんだ。
過去の自分を振り返ると、高校までは休みもほぼなくずっと部活動生活を送ってたな。やりたくないことをやってた感じ。バレー部の部長だったんだけど、つらくて毎日泣いてた。休みたかったけどみんなが行くから行かなきゃって思ったり、自分だけが休む訳にはいかないと思ったりしてずっと部活を続けていたね。
大学に入ってからは部活から解放されて一気に遊んでいたんだけど、色々あっていつしか何かに取り憑かれているくらい病んでいた時期があったんだよね。そこから瞑想を始めてみたりする中で少しずつ自分の心の面の健康を大事にするようになっていった。でも、そんな風にうまくいかなかった時期がなかったら今の自分はいなかったから、よかったなってすごい思う。
カタチのないものを心に蓄えたい
最近は死ぬ時のことをよく考える。
死ぬ時って死後の世界にお金とか物とか何も持って行けないじゃん？だから、生きている時もそういうものを追うんじゃなくて、経験とか自分の中で価値あるものとか、何て言うんだろう、「心の蓄え」みたいな。そういうカタチがないものを大事にしていきたいと思う。
暮らしを通じて「今」生きていることを実感したい
島に来た理由はタイミングが合ったから。ちょうど卒業して、4月から何かできるかなって考えていた時にたまたま島体験の制度を見つけたんだ。
なんだろう、結構この島に来ている人って目的を持っている人が多い印象があるんだけど自分はそういう感じではなくて。研修でも「島体験が終わった後どうなっていたいか？」ってよく聞かれるけど、目的や先のことはあまり深くは考えていないかな。これも人それぞれだと思ってて、目標を立てると頑張れる人もいれば苦しくなる人もいるよね。私はたぶん後者のタイプ。つい最近も道を歩いているおばあちゃんや小学生と喋ったんだけど、自分は実際に暮らしているからこそ感じられる何気ないその時その時の日常に幸せを感じられたらそれだけでいいなって思う。目の前にある「今」を生きていることを実感できたらいいな。
将来も日々の「暮らし」を大事にしながら生きていきたいって思う。だから”主婦”になるのがずっと夢なんだ。子育てしてみたいし、洗濯物を洗ったり干したり、料理を作ったりとか、そういう何気ない日常の生活そのものに憧れがあるんだよね。
そのままを「受け入れる」
自分の素直な気持ちを受け入れられるようになりたいな。周りの環境や色んな出来事も。そのままに「受け止める」の方が近いのかも。「そういう気持ちや考えもあるんだ、ふーん。」って流すのでもいいのかもなって思うんだよね。ぽぽぽん、すぅ～みたいな（笑）。
日々学びっていう感じなんだけど、良いことも悪いことも一喜一憂しないでニュートラルに生きれたらいいな。
寛容な心で、幸せを循環させたい
結構毎日思うことはあって、まずは自分の近くにいる人が心を軽くいてほしいって思う。ハッピーとまではいかなくてもいいけど、穏やかでいてほしくて。寛容な心を持ち続けながら、自分がいることでちょっとでも幸せを循環できるようにしたい。まだまだ自分はそれができていないと思うから葛藤はあるよ。あー自分ってまだまだ心が小さいなって思うし。例えば、以前もお母さんから朝「おはよう！」って言われても自分の機嫌が悪くて挨拶を無視して、その後一日中後悔することもあった。だからこれからは、挨拶も含めどんなことも「頑張る」っていうよりも「ちょっと一歩踏み込んでやってみる」っていう心構えを意識できたらいいな。それであれば別に特別頑張らなくてもできることかなって思っていて。あとは自分を大事にすることも大切だと思う。自分を大事にできないと周りも大事にできないから、まずは自分で自分の心を満たせるといいな。
話してくれた日：2024年4月12日
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