断捨離したら、本当に好きなものが見えてきた話
5年前、大学卒業を機に部屋中の断捨離をした。何を捨てて何を残すか迷いながら。あまり着てない洋服、文房具、本、小学校から高校までの教科書、いらないキーホルダー、どこで買ったか思い出せないお土産、その他がらくたなどなど。片付けても片付けても出てきた。
自分の部屋にあるもののほとんどを把握できていないし、使ってもいない。なんてことだ。
懐かしの品を見て、呼び起こされる思い出やこみ上げる気持ちもあったけれど、今後使うか、使わないかを基準に選別し、いらないものは一気に捨てた。(お守り、ぬいぐるみは除く)
終わってるみると、部屋がきれいになったのはもちろん、気持ちもすっきりして、まるで過去の自分を脱ぎ捨てたかのような気分でもあった。
それからというもの、物を一つ買うにもよく吟味してから買うようになった。かわいい雑貨屋さんやお土産屋さんに入っても、「これを買ったところで、どうせいつかはゴミ箱行きだ」「部屋を汚したくない」という考えが頭をよぎり、思いとどまる。
余計な買い物をしないことで、お金の節約につながっていることにも気づいたので、社会人になってからは節約にも勤しむようになった。
不要不急の物は買わないのはもちろん、さらには人付き合いも制限している。友達付き合いには、ランチやお出かけ、プレゼント代などの目に見える出費の他に、着ていく服や美容院代といった目に見えないお金もかかる。交通費もばかにならない。そこまでして貴重な休日に友達に会っても、表面的な社交辞令、探り合いといった内容ばかりで、純粋に楽しめなくなったものだから、人間関係までも縮小させた。
もうここまでくるとミニマリストでも目指したいところだが、私は物がなくても散らかす様な人間なのでミニマリストにはなりきれずにいる。どちらかというと、世捨て人のようだ。
あらゆる面において余計な消費をしないことをモットーにしているけれど、私だって人間なので全く趣味や娯楽にお金を使わないわけではない。制限のなかでも、どうしても欲しいもの、やりたいことは必ず出てくるものだ。
私の場合、固定した娯楽費としては、
・気に入ったコスメや気に入った服を厳選して買うこと(年に数回)
安価でなんとなくかわいい服を買い集めるのでなく、長く着れる素材の良い服を選ぶようになった。コスメは気に入ったものを長く使いたい。
・テーマパークに行くこと(年に1、2回)
私にとって最大の娯楽。お土産はがらくたになってしまうのであまり買わないよう心がけている。
・動画配信サービスや書籍
年に数回程、無性に映画を観たい欲求に駆られる時期があり、その月だけプラペイドカードで動画配信サービスに入会する。本を読みたい期もあり、その時は本を買ったりもする。
・ぬいぐるみ
もっとも不要で部屋を散らかしそうなものだが…厳選してどうしても欲しいもののみ買っている。
これらの4つは数年を通して変わらず、自分の人生の中で削れないことがわかった。この他には、興味に応じて美術館や博物館、映画館に行くこともある。
断捨離・節約を通して、自分にとって本当に欲しいもの、好きなことが見えてきて、本当の自分に気づくことができた気がする。使わないものやそれほど気に入ってもいないものに溢れた生活より、厳選したお気に入りに囲まれた生活をしたい。
世の中、お金を使わない楽しみ方だってたくさんあることも発見した。
友達付き合いだって高いランチに頼らなくてはいけない関係なんてそれまでで、一杯のお茶で2時間も楽しく語り合える関係が本当の意味での友達だと思う。恋愛においても同じことが言えると思う。
今後はアナログな時間をもっと増やしていくことが目標。特に、読書、散歩、瞑想、料理、ピアノを練習する時間をつくっていきたいな。
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