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好きな絵画たち

昔から絵画が好き。美術館は静かで落ち着くし、自分のペースで歩いて回れるところも気に入っている。

特に好きなのは印象派の絵画。好きな絵が首都圏に来たら、必ず観に行っている。

有名な絵もけっこう来日する。


上野の西洋美術館に常設されている
モネ《睡蓮》



印象派の絵画は、複数の色が重ねられていて、自分の網膜の中で色を混ぜ合わせて観るらしい。遠くからぼんやり眺めるぐらいがちょうどいい。中学生の頃は《睡蓮》の良さがわからなかったけど、それは近くで凝視していたからかもしれない。


そして、子供の頃から私がずっと好きなのはルノワール。

↓生で観たら思ったよりずいぶん小さな絵だったが、絵からオーラが出てて輝いて見えた。

ルノワール《ピアノに寄る少女たち》



ルノワールが描く女性たちの眼差しはどれも柔らかく暖かい。上流階級の光の当たる部分を愛情をもって描いていたのが伝わってくる。


ルノワール
《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》

↑スーツに木漏れ日が当たってるところもまた美しい。


ルノワール《桟敷席》

↑観劇は社交の場だったので、当時の紳士はきれいな女性を連れて見せびらかすのがステータスだったらしい。しかもこの紳士、舞台そっちのけで双眼鏡で上を見て、他の女性のことも物色している。
当時の批評家たちは、この女性のことを高級娼婦と捉えたとのことだが、確かに貴族にしてはドレスが派手派手な気がする。


続いてマネ。

マネ《フォリー・ベルジェールのバー》

↑これは、マネの描く女性バーテンダー。美人で華やかだけど、無愛想でどこかおもしろくなさそうな表情をしている。鏡に映ってる男性に口説かれてるのか…?
ドレスの水色のえりが素敵。


こちらはドガ。彼はたくさんバレリーナの絵を描いたが、その一つ。

ドガ《バレエのレッスン》

一見華々しいバレエ界だけど、当時のバレリーナは貧しい家の出の身売りのような存在だったらしい。金持ちのパトロンがつくと、主役になれたとか。ドロドロと生々しい世界だ。

絵画を通して、当時の女性たちの暮らしぶりや階級社会の光と影を垣間見れるところもまたいい。



↓どこか変なこの絵。初めて見る人はよく観てほしい。

マネ《草上の昼食》


↑女性だけ裸なの。 私は初めて見たとき、あまりにもナチュラル過ぎて気づかなかったからマネってすごい。


モネ《草上の昼食》


マネなのかモネなのかたまにわからなくなる…


その他番外編

ゴッホ《夜のカフェテラス》

星空の下、こんな素敵なテラスで赤ワイン飲みながらチーズでも食べたい。コーヒーでもいい。シックなドレスとヒールをはいて。恋人と一緒に。そして、歩いて帰りたい。テラスにあまり人がいないところもいい。



いきなり時代も国も変わるが、フェルメール。配色と精巧さが好き。 ビビッドな青とマスタード色のコントラストがいい。

フェルメール《真珠耳飾りの女》


フェルメール《牛乳を注ぐ女》

職場でハンドソープの補充をしているとき、心の中で《石鹸を注ぐ女》になりきっている。



*モネ《睡蓮》は自分のスマホで撮影。その他の画像はWikipediaより拝借。











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