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今日は寂しいから 帰ったら 谷川俊太郎さんに 会いに行こう 気難しくて 偏屈なのに こそばし…
好きだった 好きだった 好きだった 好きだった 好きだった 失くした痛みが 埋もれた時間から …
くるくる くるくる 何かにひっかかって ちょっと立ち止まったあなたに 追い打ちをかけるよう…
わたしは あなたとの時間の ひとつひとつを 玉に結ぶ あなたとわたしを撚り合わせた糸で あな…
(第一篇) あなたは うそつき おおうそつき わたしの くらやみを ふきはらうほどの おおう…
今夜も 賑やかにさざめく 糸たちを 経糸にくぐらせながら ほのかな灯りに 頬を照らし 川の汀…
仮の夜に 身を預けても 啼けぬ鳥 心の檻に とらわるるかな
手放そう こだわっていたもの 欲しかったもの 思いだけなら もう手放してしまおう 自分が手に…
あなたは わたしを 固結びの紐、と喩え 一本一本 解いていきたい と語る 固結びの紐の中に …
しあわせですかと 自分自身には もう問わない 答えのない問いは 果てのないループに 絡め取ら…
しあわせですか と問いかけられて なぜ こんなにも 涙が溢れるのか 忘れていた とても大事な…
葦舟で届く手紙は いつも 真っ白で 初めのころは 言葉が流れてしまったのだろうかと 思い悩み…
行間を読め、と 語られないものが そこにあるかのように 教えられた 行間は単なる空白でなく …
まっさらな夜空に まっさらな月が 貼り付いて 一筋の迷いもなく 真っ直ぐに 届く輝き あまりにも天高く あるので 今夜も逃れられない ぐしょぐしょになった身体は まだ、雫をぽとぽと落とし 黒い影を広げる 罪を灌いだもののみが 住めるという 月は 洗い上がりの空で 全てを許すように 聖らかな輝きを放つ わたしの濡れた指一本でさえ 乾かせないくせに