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【詩】手放す

手放そう
こだわっていたもの
欲しかったもの
思いだけなら
もう手放してしまおう

自分が手にしているもので
もういっぱいで
自分が手にしているものたちが
わたしを待っているから

今、手にしていないものを
思い焦がれるだけなら
手放してしまおう

それでも
生まれた余白に
帰り戻って来るものがあるのなら

お帰りと迎えよう
待っていたと迎えよう
会いたかったと迎えよう

掃き清められた場は
扉の向こうの
微かな空気の震えを
静かに待っている



なかなか、手放せないんですけどね。

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