【詩】夢遊病
眠れない
眠れない
夜には寝れず、朝にも寝れず
吐いた熱息 くらくら
布団の重みに耐えれず、外へ出れば
空は紫色
建物はぐにゃぐにゃ
人は黒いテルテル坊主
不思議で狂った風景
夢か現か?
痛みすら信じれぬ世界で
それを確かめるすべもなし
家から出てきたテルテル坊主が
傷だらけの私の手首を掴む
何かを叫んでいるが、
私とあなたは別の人種
理解できないわ
テルテル坊主を突き飛ばして
裸足で、アスファルトを走る
どこまでも
どこまでも
私ってこんなに自由なんだ、と笑いながら
ケらケら ポろポろ
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