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空を飛び、ご飯を食べる話(2024.3/7の日記)

 アルバイト連勤最終日。友人とまたシフトが被る日だった。

 朝コンビニでおにぎりとサラダを買った。緑の野菜のサラダを買ったつもりが、何を間違えたのか少しも緑の無いマカロニのサラダを選んでいた。ダブル炭水化物の昼食。先日「システマチックな昼食が楽しい~」みたいなことをほざいていたが、早くもその食生活が破綻してしまった。「いっぱい食べる期」なので準備していたお弁当をバイトの無い夜とかに平気で食べてしまう。するとバイトのときに食べる物がなくなる。そうだよね、食べたら無くなるよね。

 昼休みに読み進めていた小説を読み終わった。言いたいことがいっぱいある。すごい感情。どうしよう。
 今日読んだのは、生誕100年を迎えた作家の遺作となったSF小説だ。空を飛ぶ男性が主人公のもとに現われ、「あなたの弟です」と言う。二人と隣人と父親がメインに出てきた。

 読み終わって初めて、この小説が未完だということを知った。生殺しすぎる。これからどうなるのか気になってしかたがない。新しく明らかになったことに「おおぉ!!!」と思っていたらページが終わった。続きはどこですかと叫びたくなった。アルバイトの休憩中に。叫ばせてよ。

 序盤から劇的で支離滅裂な情景と心情が、私のワクワクを加速させてすごくテンションが上がった。前に同じ作家の別の小説を読んだときの感覚がよみがえってくる。不安とワクワクと嫌ぁな気分がごちゃごちゃにあるけど、それが楽しくて仕方ない感じ。

 私が死んでこの作家と同じところに行けたなら、きっと続きをきかせてほしいと思った。惜しくて寂しくてしかたがない。だけど読めた満足感も同じように大きい。

 アルバイト先の従業員みんなの終業を待ち、一緒に夕食を食べに行った。一緒に食事をするのはこれが二回目だった。おいしかった。黙って食べていても気まずくないのが心地良かった。「前に食べておいしかったから連れてきたかった」というのがめちゃめちゃに嬉しかった。三回目の計画も立ってる。楽しみ。

夕食の中華

 帰りは友人と自転車を押しながら食事とアルバイトの話をして帰った。友人が喫煙する横でいちごオレを飲んだ。

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