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意味が分からないが楽しい話(2024.4/15の日記)

 大学の友人が夢に出てきた。普段行かないコンビニに行って、「見たことが無いものいっぱいあるね」と話す夢。フワフワしていていいなと思った。目が覚めた瞬間、これは本人に伝えたい!と思って夢の内容を覚えていられるように頑張った。夢を思い返すと、出てきたコンビニは実家の近所の私が普段行かないコンビニだった。そこは本当なんだ、と思った。

 授業がある日。久しぶりの教授の授業で、教授が話し始めた途端、ああこんな雰囲気だったなと思いだした。この教授は何を言っているのか分からない。要領が掴めない。一文が長くて何を言っているのか分からない。教室の一番前で船を漕いじゃった。何言ってるかわかんないから。

 部屋に帰って小説を読んだ。最近はまっている小説家の短編集。どの話も終始意味が分からなくて、「え、そこで終わるの?」という終わり方のものばかりですっからかんになりながら次の話を読んでいた。それがめちゃめちゃに面白い。
 SFっぽさもあった。人間がロボットに作り替えられたり、何万年も眠っていた人間が目覚めて知らない人間に古代人扱いされたり。理不尽でそんな場合じゃなくない?と思うものばかりである。それが面白く読めて自分に不思議を感じた。

 私の知らない当たり前が小説の中では特に触れられず進んでいく。それが不気味でずっと不安だ。この不気味さが楽しいのだ。意識していないとこの作者のワールドに引きずり込まれてしまう。おかしくて狂ってしまう。

 夜、パスタを茹でて食べ終わった頃に、「今週の食事会、パスタが食べたいんだけどどう?」と連絡が来た。私は何日も同じ物を食べるし、食のバリエーションにこだわりが無いのだが、今食べ終わってお腹いっぱいのタイミングではさすがに次の食事のことを考えられないなと思った。「パスタ食べたいです」と返信した。そのときにはもう忘れているだろうから。今日パスタを食べたことは関係無くなっているから。

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