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人間である私の話(2024.2/11の日記)

 がっつり休日!目覚ましを止めて昼にやっと起きた。昼からお酒を飲んで本を読んだ。なんて素敵な休日。昼寝もした。私は最強。

 今日読み終わった本は、初めて読む小説家のSF短編集だった。私はSFがだーいすき。めちゃめちゃ面白かった。表紙に描かれた、それぞれの短編の登場人物のイラストも相まって、全体的にポップな話だと思った。
 監視社会を題材に既存のSFのパスティーシュを書いているものがあったのだが、登場人物らがその状態を楽しんでいる様子が伝わる、なんというか現代っぽい話だなと思った。

 どの話も明確に悪いことが起こるわけではないし、でもフィクションとして普通の生活とは違うことが起こっているし。どれも現代の延長にありそうな話だと思った。「人間は慣れる生き物だよ」と大学の教授が言っていたのを思い出した。そんな気がする。
 短編の中に日本中が雪で覆われる話があった。私の生活からかけ離れた世界に感じるけど、一面真っ白な日本で、そこにしかいない生き物をそこにしか無い武器で狩るのは、自分も必要になったらしてそうだなと思った。監視社会だって私がその世界の住人だったら楽しんでいそうだ。この現実世界も、ちょっとずれたらそうなっちゃうのではないかな?と思った。

 人間ってどうしてそこまでして生きていくのだろう、と思うような話もあった。でも決して悲壮な感じではない。ずーっとポップでシュールだ。笑いながら読んだ。
 監視して、日本中が雪国で、宇宙で新しい生命を見つけて、そうまでして人間はどう生きていきたいのだろうと思った。私って生きていく目的を何も持っていない。そんなことを考えるのに、不思議と終始楽しい気分だった。他の小説も読んでみたい。

 昼からのお酒でいい気分になって昼寝し、目が覚めてから買い物に行った。夜、もう一杯飲みながら数日分の食事を作り置きした。3連休が明けたら忙しくなる予定。

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