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大失恋の話

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2023年9月の記事一覧

大失恋の話③ 短い恋の諸々。

大失恋の話③ 短い恋の諸々。

彼の自営業を手伝うことにした。
その間、一緒にいられるから。

私には事情があって…今すぐ彼と普通にお付き合いできる状態ではなかった。

電車に乗って、1時間半、door to door で約2時間の中距離恋愛だった。
私の今の懐具合では、彼の家まで会いに行くことが難しい中、彼の最大限の配慮だったと思う。

一緒にいる間の思い出はキラキラしている。
たった半年のお付き合いだったのに。
人生で一番短

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大失恋の話(番外編)私の職歴と離婚の話。

大失恋の話(番外編)私の職歴と離婚の話。

私の仕事は教育関係の在宅ワーク(自営)。
離婚後に知人に頼まれて始めた仕事だ。

新卒では百貨店に入社した。
いくつかの転勤を経て結婚退職をした。
2000年代前半、の話。
結婚した夫は時間に関係なく呼び出しのかかる激務。周りは専業主婦が主流であり、私にも家にいて欲しいと言われた。
私は幸せだった。夫を心から信頼し愛していたから。

結婚から7年目、念願の家を建てて1年経たないある日、夫は預金通帳

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大失恋の話② 恋に落ちたバツイチのアラフォー

大失恋の話② 恋に落ちたバツイチのアラフォー

彼に出会ったのは夏の終わりだった。
たくさんの草鞋を履いている人だった。

家業を継ぎ、エンタメ系の仕事2種類、さらにもう一つ新しい仕事を増やすと言う。そして勉強漬けの毎日を送っていた。

鬱と慢性疼痛により慢性疲労気味で、活動時間がウルトラマン並みに短い私にとって…信じられない位エネルギッシュでパワフルな人に見えた。

そして、とても変わっている。
私はこの変わっている❗️に弱い。
クセ強めの男

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大失恋の話 ①

大失恋の話 ①

そのころ、私はとても辛かった。

時はコロナ禍の真っ最中。
歯科での医療過誤が原因で、難治の神経疼痛を患っていた。
神経痛と言うのはご存知の通り、一生うまく付き合っていくしかないものだ。

そして、よく知られている事ではあるが、慢性疼痛と抑うつ症状は仲良し、アルコール依存とも仲良しなのだ。

歯科治療の抜歯が原因で神経を損傷し、右下唇の一部と右下半分の口腔内において、
錯感覚でヒリヒリとした灼ける

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