#39 じぶん時間を生きる
題名:じぶん時間を生きる
著者:佐宗 邦威
発行所:株式会社あさま社
【説明】
トップ企業のパーパス策定に伴走する戦略デザイナーはかつて効率を追い求める「生産性の鬼」だった。
しかし都市の「成長ゲーム」に違和感を感じ、
家族で拠点を移す決断をする。
そこで起きたことは、自身の「時間感覚」の変化と
人生そのもののトランジションだった。
***
パンデミックは「人生の時間」の使い方について
考え直す大きなきっかけとなりました。
二拠点生活や移住をはじめる人、
転職・独立などキャリアチェンジを考える人、
これまで「他人時間」で生きてきた人たちが
内発的動機(=「じぶん時間」)を起点に生きるようになったのです。
「生産性」を突き詰め、「効率化」だけを追求する生き方はもはや通用しない。
では、新しい自分に生まれ変わるには、何をどう考えればいいのか?
自身も戦略デザイナーとして「生産性の罠」に嵌っていた著者は、
移住体験と実践者へのインタビューをもとに、新しい生き方を徹底的に思索しました。
たどり着いたのは、新しい時間感覚「じぶん時間」。
内なる変化の旅に出ているすべての人の背中を押す、まったくあたらしいビジネス書!
【感想】
二拠点生活や地元へのUターンへ興味がある自分としては非常に参考になる書籍だった。
私が「じぶん時間」を意識するようになったきっかけはコロナ禍の就職活動であった。
就職活動の9割がWEBで完結したことから、実際に企業へ訪問する事がほとんど無く、比較材料が軽薄(と感じた)なまま、社会人になった。
また、社会人になると地元を離れた事でひとりの時間も多くなったことから、「何か特別なことをなさなければいけない」、「幸せとはなにか」などを1人で考える機会が増え、正直なところ精神的に疲弊していた時期があった。
こういった「大雑把な不安」を解消するということも読書にハマった一つのきっかけかもしれない。
話が逸れてしまったが、この書籍を読んで感化され、一つ直近の目標・行動指針として「雑談の機会を増やす」というものを掲げている。
曰く、「私はこんなことを考えている」と開示するだけで、ある程度の癒しが得られ、雑談は一種のカウンセリング効果があり、心の安定に役立つそうだ。
私自身も社会人になりたてよりも、現在の方が安定しており、雑談・考えを開示できる相手が当初より増えていることから上記には非常に賛同できる。
そのため、掲げた指針を実践しつつ、仕事以外での新たな人間関係の構築にも取り組んでみたい。
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