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③装備ゼロからデザイナー化に成功 ─20年の歩み─

デザイン系の学校とは縁もなく、
最終学歴はマイナー国公立大学
外国語学部卒 の海山すなです。

そんな私がデザイナー化に至った経緯を
引き続き記していきたいと思います。


小さな事務所ほどなんでもできる 技術と経験が身につく最高の環境

小さな会社には仕事の細分化などという余裕はありません。
一人何役をもこなさなければ仕事にならないのです。

私を初めて「グラフィックデザイナー」と
名乗れるようにしてくれた
小さなデザイン事務所は、
まっくろな職場だった代わりに、
なんでもできる最高の環境でした。

商品画像やイメージ画像、
イラストやキャッチコピー、
筆文字などなど必要なものは
自作せねばならず、
日々働くうち徐々に
できることが増えていったのです。

その中で後々自分を助けるスキルが
身についていきました。

特に良かったのが、
撮影に関する経験かと思います。

デザイナーにとって画像は
重要な要素のひとつ。
自分が望むカッコいいイメージを
作れるというのはベストです。

自分が望むものを手にするために、
撮影して画像を加工する。
いろんなジャンルを数々こなして、
引き出しをどんどん増やしていきました。

例えば食品のイメージ撮影、
シーズンものの撮影、
モデル有り無しの衣料品の撮影、
ブライダル系の撮影などなど、、

コーディネートや撮影を自分で試せた為、
そのやり方がたくさん学べました。

サラダの撮影ならば野菜を切って
盛り付けて霧吹きで瑞々しく、
焼肉なら炭火をおこして
偽煙などの演出などなど、、、。

モデルさんの撮影では
クリップやガムテを使用して
衣類の見え方を工夫したり、
自分自身がパーツモデルになったり、
照明、撮影方法など
具体的にあげればキリがありませんが、
とにかく学びの環境としては抜群でした。

最低限の仕事ができてきたらその次にやるべきこと
→しらないことを楽しむこと

もちろんカメラマンやコーディネーター等の
プロをお願いする現場もありました。

時にはお願いしたものの、
指示が上手く伝わらず、
結局自分でやる羽目になることもありました。

指示の仕方についても
良し悪しが学べましたし、
プロの方々を観察し、モノマネをして、
なんちゃってカメラマンになりきり、
それも含めて面白がっていました。

知らなかった世界を知り、
だんだんとできるようになることは
とても楽しいことです。

モノマネ、やりたがり、
全ては自分のスキルアップに繋がります。

転職に有利になるような
「ひと通りなんでもやって来た」感もでましたし
徐々に事務所側もデザイン要素の強い仕事を
させてくれるようになりました。

なんせ手が足りないのです。

溢れ出るセンスなんてものはないけど

しかし
デザインに必要なスキルは身につきましたが、
本質の部分である「デザイン」については
未だ自信はありません、、、、。

でも続けてこられたのは、
デザイナーたるものは
こうでなくてはならない
というフレームがないということが
わかったからです。

才能溢れる人も多数、そうでない人も多数、
デザインを特に学んでいない私程度でも、
できる仕事はたくさんあります。←

何でもおもしろがれる素質=才能かも?

今振り返っても
最初は大きな会社にこだわらず、
小さな会社で良かったと思っています。

そこで手が足りないことをいいことに、
いろんなことに挑戦することができました。

マネたり演じたりすることを楽しみながら、
必要なスキルを手に入れて
ステップアップのための準備に
勤しむことができたのは
本当にありがたいことでした。


こんな感じで私の激動20年(←いまここ)の
デザイナー生活がどんどん進んでいくわけですが
まだまだ先は長く、険しく、楽しく続きますので
また機会があれば文章にしたいなと思います。

お付き合い頂きありがとうございました。

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