デザイナーあるある 縦長レイアウトを横向きにさせられる苛立ち
デザイン系の学校とは縁もなく、
最終学歴はマイナー国公立大学
外国語学部卒 の海山すなです。
未経験からスタートしてはや20年。
デザイナーになってからのアレコレを
思いつくままに記していきたいと思います。
早いもので年末かあ〜と思いきや
既に2023年も2週目が終わろうとしていて
もののけ姫のこだま化している今日このごろ。
年明け初noteです。
繰り返される後出しジャンケン問題
今回もデザイナーあるあるをひとつ。
といっても、
まさにタイトルどおりなのですが。
長年雇われデザイナーをやってると
後出し指示で苛立ちを感じること
けっこうあります。←
その最たるヤツが向きの変更だったりします。
もう縦レイアウトで仕上がってる段階で、
横向きでしたって、いくら何でも遅いからね。
それ最初に確認済みのヤツだから。
当然のことながら色数なんかもまた然り。
なぜかなかなか撲滅できない
この後出し修正依頼。
理由は何か考えてみたところ、
営業に主な原因があるようでした。
※私の経験ではの話です。
クライアントとデザイナーの間を阻む壁
中には止むを得ないケースもあるでしょう。
しかし大半は営業の確認不足だったり、
営業の理解(知識)不足、
ただの凡ミスなどなど…………、
営業の力量不足による
無駄な修正依頼なのではないかと思います。
※営業=自社営業部や広告代理店等 他社営業部の
お仕事を運んできてくれるひとたちほんとお疲れさまです。
これらはきちんとした知識のもと
正常な伝達リレー(正確な情報共有)が行われていれば
未然に防ぐことのできる工程です。
効率は力量に左右されるという常識
企業に属している雇われデザイナーは特に
分業制で効率化を図っているようにみえますが
その実けっこう営業に振り回されて
ロスすることも多いのでは。
私が駆け出しデザイナーの頃に
デザイン事務所の社長が、
『紙・インキ業界→印刷会社→デザイン事務所→広告代理店
みたいな順序で転職すると
仕事の流れやルールがよく理解できるから
スムーズな仕事運びができるようになるよ』
と言っていたのを今更ながら
なるほど、と実感しています。
作業量分回収できていればいいけど
とはいえ修正回数を決めて
それ以上の修正がある場合は
追加料金いただきます
みたいなこともあるのかな?
20年前のデザイン事務所では
そういうことをしていましたが
最近はどうなんでしょうね?
※前職の印刷会社では修正料は
いただいていませんでしたので
この記事を書くきっかけとなりました。
現在の私の場合、お菓子のパッケージばかりしている
一分野特化型の
インハウスデザイナーなため、
営業ではなく
自社の開発部門とのやりとりを
メインでしています。
このためか
修正回数を気にすることは
ほとんどなくなりました。
言いたいだけ過去のグチコーナー
しかし以前は
追加料金もなく12校とか
永遠に続くかと思われる修正回数を経験し、
まさにこだま化したことも。
※クライアントはヘアサロンで
手のひらに乗るサイズ感の←
三つ折り変型の
リーフレット(六角形)でした。
それ以外にも
ブライダル系のカタログなんかは
ページものということもあり
提案パターンあわせると、
もはや校正回数とか
よくわからない世界観。
結局デザイナーが聞き取りした方が
いいのかということで
クライアントとの打合せに同行したらしたで
営業は金額の件にだけ関わって
それ以外は話に加わるの怖がって←丸投げノータッチみたいに
なっちゃうってのが私の印象です。
(仕事とは……)
でもデザイン要素に重要な素材選定なんかは
特にコスト面に関わるので……(略)
解決策として
とまあここまで
愚痴の嵐になりがちですみません。←
後出し修正の解決策としてはもちろん、
情報共有の精度を上げるのは当たり前体操ですが、
校正回数の明確化はわりと効果がありました。
カンプや校正用PDFに
初校・再校・3校…と校数を明記して
営業にもクライアントにも
「今ココ」をしっかりと意識・理解させること。
地味ですが意外にも精神的に
1校毎の大切さを感じてもらえるようです。←
それからインプットの際に
サイズ&向きその他後出し修正の際の
被害が大きい項目なんかは
理由の明記をしておくことが重要です。
なぜこのサイズなのか、
なぜ縦長レイアウトなのかなどなど。
口頭指示は後日確認の際には
無きに等しいですからね。
履歴管理はしっかり行いましょう。
こんな感じで私の激動20年(←いまここ)の
デザイナー生活をぐいぐい進んでいるわけですが
今に至る道のりは長く、
険しく、楽しく続いていきますので
また機会があれば文章にしたいなと思います。
お付き合い頂きありがとうございました。
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