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東京下町のオンラインセレクトショップが開店するまでにやってきたこと(1)

こんにちは。Calico(キャリコ)です。
東京の下町、亀有で「働きながら、ていねいに暮らす」がコンセプトのセレクトショップを運営しています。

今回は、オンラインセレクトショップのCalicoができるまでに「取り組んだこと」や「大変だったこと」をご紹介します。

私はCalicoを取りまとめるキャリコ事業部の長として、立ち上げ~現在まで、一番近くで見守ると同時に、スタッフの努力や成果を社内の上司として評価してきました。

実は一筋縄ではいかなかったCalico事業部の立ち上げ。会社で新しく事業を立ち上げたり、企画のお仕事をする方に役に立ちそうなエピソードがいくつかありましたので、当時のことを思い出しながら書き起こします。

「これ、やって良かったかも」の成功談はもちろんのこと、失敗談も交えてお伝えするので、反面教師として利用してもらってもよいと思います(笑)。

書いていくうちに、だらだらと長くなってしまったので、何回かに分けてお伝えしますね。

リユース会社から生まれたセレクトショップ

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元々わたしたちの会社は、コピー機やシュレッダーなどお仕事で使う機械を回収して販売するリユース企業です。みなさんからは、リサイクルショップのように受け取られていると思います。

年間数十万点の機械を、Calicoがある下町の倉庫で受け入れています。
毎日、見たこともない機械に出会えるので、ワクワクしながら倉庫を探検しています。業務用の機械ってユニークな形をしていて、見た目からは想像できない仕事をするんですよね。そこがとにかく面白い。

このように渾然一体の機械に囲まれた環境で、Calicoは始まりました。

家庭用製品の担当スタッフが集まったCalico

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業務用製品のリサイクルショップとして見られている私たちは、数は少ないものの家庭用の製品も取り扱っています。この製品を担当するスタッフが、現在のCalicoのメンバーです。

Calicoは、デザイナー、家電量販店の販売員、インテリアショップバイヤーなど様々な経歴を持ったスタッフが集まっているので、興味のアンテナがとにかく多い。気になった製品が見つかれば、メーカーさんに直接アタックし、家庭用の製品でも仕入れて販売するということは自然と生まれました。ただ、当時売上の規模はとても小さく、Calicoが始まるまでは全社の5%程度でした。

Calico誕生の原点となった取り組み

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わたしたちはお店に商品を並べる前に、気になったものはメーカーさんからお借りし(借りられない時は購入します)、徹底的に使い込みます。

使い込むうちに気になったことは「メーカーさんへヒアリングし、使用感も含め、必ずお客様へご案内する(商品ページへ掲載する)」、Calicoで取り扱う商品は全てそのようにしています。

メーカーさんが即答できないような点まで細かく質問していたので、メーカーさんから煙たがれたことも一度や二度ではなかったかもしれませんね(笑)。家庭用の製品で「ギアの性質は、価格が高い上位モデル何が違うのか」なんて質問をすることもありました(笑)。

でも当時からそんなことはつゆ知らずと、この取り組みを続けたことで、社内だけでなく、メーカーさんやお客様にも徐々に熱意が届くようになりました。

実は上司として一番評価したのはこの点です。
スタッフが他のお店と違う(負けない)取り組みをして、"新しい事業をこの会社でやる意味"が生まれたことが良かったです。

生まれたヒット商品

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この取り組みを続けると、ヒット商品が少しずつ生まれるようになりました。以下がそのうちの一つです。

卓上サイズで使える、家庭用の電動シュレッダーです。
この商品のページは、メーカーさんの声、お客様の声を受け、都合3回もリニューアル。お褒めの声もいただいた一方で、お叱りの声もいただきました。

ページを作る時、いつも心掛けていたことは「使用感を正確に伝える」こと。使い続けないと分からないデメリットもしっかりお伝えし、お客様と製品のミスマッチを防ぐようにしました。

例えばこのヒット商品では、色々な紙を何回も細断して「細断できるものと、細断できないもの」を掲載しました。

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一方で、ご注文いただいたお客様には、せっかく巡り合った製品を長く使っていただけるよう、啓蒙活動にも力を入れました。

誤った使い方で機械を壊さないようにオリジナルのチラシを送ったり、メンテナンス方法やトラブルの解決方法をお伝えするオリジナルサイトも開設しました。

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製品リリース後も一筋縄ではいきませんでしたが、「使用感を正確に伝える」ということを続けてきたことで、ヒット商品を生み出せたと思っています。

ヒット商品が増えたことをきっかけに、社内プロジェクトとして、Calicoの前身がいよいよスタートしました。

キーワードは「好きを仕事に」。

2019年の9月。まだ少し蒸し暑いころでした。
次回に続きます。

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