見出し画像

精神科 救急急性期病棟への入院 #18

※前回はこちらです


とつぜん発疹が出る しかも大量に

翌日の朝。
熱は平熱に戻りました。もうすっかり元気です。ただ、食欲はほとんどなくて、食事はまだゼリー食です。ずっと寝てるだけだから、たいしてお腹も減りません。最初は甘くて美味しいと思ってたけど、3食甘いゼリーが毎日続くとさすがにちょっとしんどくなってくる。リンゴとコーヒー味はなんとか大丈夫。でもバナナ味がつらい。見た目が黄色なので今回はプリン味かも?と思って食べるとまたバナナ。もう失意のどん底です。

今はもう大丈夫ですが、退院後しばらくの間はバナナが嫌いになりました。


そういえば、この部屋に来てからまだ一度も着替えをしていないことに気付く。私物は全てこの部屋に置いてあったから、着ている服を全部着替えることにしました。勝手に着替えたらまずいのかなとも思ったけれど、事後報告で大丈夫だろうと思って勝手に着替えました。

このタイミングで看護師さん来ないでね、と思いながらシャツを脱ぎ、下着をおろすと、

ん?、、、なんだろう、この赤いの、、、

おへその上あたりから、下は膝ぐらいまで赤いポツポツが出ていて、よく見ると太ももの裏とか腕にも赤いポツポツが出ています。しかも超大量に。

ちょっ、、、、なにこれ、、、

さすがにちょっとびっくりしたのでナースコールをしようと思ったけれど、とりあえず痛くも痒くもないから次の食事の時でいいやと思ってとりあえずそのままにしておきました。

恥ずかしいからそんなに見ないで下さい

お昼過ぎ。
ご飯をもって看護師さんが部屋にやってきました。もう何もすることがないので、看護師さんと話すのが今の唯一の楽しみです。

――ご飯だよ~

もうゼリーはイヤです看護師さん…

血圧や熱を測りながら看護師さんが

――熱も下がって落ち着いたね。よかった。咳が出るとか喉が痛いとかそういうのは無い?

大丈夫です。でも、、、なんか、、、赤い点々が出てて、、。

――え?、どこ? ちょっと診せて

え、、見せるの?脱ぐの?ここで?少しモジモジしながらおへその下ぐらいまで下着を下げます。いくら看護師さんでもさすがにちょっと恥ずかしい…。

――ほんとだ。いつから?

さっき着替えようと思って脱いだらこうなってて…

――その下は?

下にも出てます…

――ちょっと診せてみて

モジモジするわたし…

――大丈夫だから。下までおろして見せて。と笑いながら看護師さん。

もうそうするしかないので、下着をおろして診てもらいます

――ほんとだ。足まで出てるね。

そんな近くで見なくても…

――後ろも見せてくれる?

後ろを向いてお尻も…

――お尻にも出てるね。痒いとか痛いとかそういうのはないの?ちょっと上も脱いでみてくれる?

脱いでみたら上半身にもけっこう出ていて、二の腕の柔らかい部分は特にひどい。

――柔らかいところに集中的に出てる感じだね。先生と相談するからちょっと様子見させてね。ありがと。

その後、その赤い点々は2日ほどで治まりましたが、今でも時々同じようなことが起こります。原因は不明ですが、一種の後遺症のようなものなのかもしれません。

暇すぎて暇すぎて暇な件

その翌日。
いつものように看護師さんが部屋にやってきます。

――おはよう~。ご飯だよ。

またゼリー、、、もう無理、、
そろそろ普通のご飯でも大丈夫そうだから戻してもらってもいいですか?

――わかった。お昼には間に合わないけど、夜には大丈夫だと思う。あ、湿疹ってどうなった?

とりあえず服を捲って見てもらう

――私、昨日休みだったから申し送りで聞いたんだけど、でもだいぶ引いた感じだね。アレルギーとかある?

アトピーとかは無いですけどアレルギー性鼻炎はあります。子供の頃から。

――そっか。このまま落ち着けば大丈夫そうだね。よかった。後から痒みが出るかもしれないからその時は言ってね。塗り薬だせるから。

あの、暇すぎて死にそうなんですけど、本とかスマホはダメですか?

――うーーん、ここに持ち込むと汚染さることになるから後々面倒なことになるかも。充電器も渡せないからバッテリー無くなったら後はたぶん使えないよ。ここの中にあるものは外に出さないのが鉄則だから、ナースステーションで充電してあげられないし。

そうですか…本はもう読み終わっちゃったしなぁ…。数日遅れの新聞でもいいからあると嬉しいです。

――わかった。相談してみるね。だよね、、暇だよね。ちょっと時間ちょうだい。検討してみるから。

その翌日から、2日遅れの新聞を看護師さんが持ってきてくれるようになりました。本当にありがたかったです。もう隅から隅まで読んでました…。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回へ続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?