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【あと66日】価値観を問いかけてくるBL小説に出会った

私が探していたBLがここにある

昨日、仕事で本当にいやなことがあった。これをきっかけに、それまでAudibleで聴いてた本もなんだか面白く感じられなくなってしまった。
ゆうべ、推しを摂取したからだいぶ持ち直したけど、朝目覚めるとやっぱり「仕事やだよー」となって、通勤電車内で検索するワードは「退職金 いくら 早期退職 40代」。登録寸前で怖くなって中断していた転職エージェントに本登録しようとしてみたりしたところで、カバンの中に1冊、読んでない本を入れてたのを思い出した。それが、こちら。\ドーン/

このタイトルが衝撃すぎてしばらく前に購入したのに積読になってたものだ(夢乃先生すみません)。
結構「そうきたか!!」なタイトルだと思う。逆ならよくあるシンデレラストーリーだなってすぐ連想しちゃうんだけど、これは正反対の設定である。
他に探してる本があって本屋さんに行った時に見つけて、「せっかくイケメンなのにモブになる? そこからラブに発展するとかどういうことなん??」って興味わきまくって、お買い上げした。

今、半分くらいまで読んだんだけど、この本めちゃくちゃおもしろい。
テーマがまず珍しい。
BLって、そもそも美形のボーイズがラブをするジャンルだと思う。もっと言えば「攻はかっこいい」「受はかわいい」が基本というか……私はもう四半世紀以上BLが好きな古の腐女子(っていう言い方ももう古いんよな)だが、四半世紀以上前から思ってた、「もっと違うボーイズがラブになる話が読みたいなあ」と。だから常に、「ちょっとほかと違ってる作品」を探しているんだけど。
そういう私の気持ちにぴったりフィットしたのがこの作品である。
そもそも大好きなお仕事BLだし、文章も自分に入ってきやすくて脳内再生余裕だし、というのもあるけど、私はこの作品のテーマが好きだ。

もちろんボーイズのラブに発展するっていう大前提があるんだけど、何より大事だと思うのは、この作品が、美醜の感覚が逆の世界に放り込まれた主人公が、それまでの価値観を見つめ直す話でもあるということだ。

人間を評価する基準がその人の外見になりがちじゃないですか?

その基準は、自分より上か下かって判断になってませんか? 

あなたの価値観の軸はなんですか?

読んでると、そんなメッセージが自分に問いかけられている気がする。深い作品に出会ってしまった。また言うけど、
読み終わるのが惜しくて続き読みたくない(読みたい)。

そんな調子で読んでるうちに、やっぱりクソな日常は忘れている。好きなものがある生活はいいな、と思う。良いBL小説を発掘できて、ほくほく。

それはそれとして近畿地方がヤバい

『近畿地方のある場所について』は袋とじを残して読了した。袋とじにするくらいだからとっておきの怖いものが詰まってるんだろうと思って、私は昼間に見るわ、と言ったのに、息子は夜寝る前に開封してしまった。

息子、電気のついてない自室に戻れず、トイレにも1人で行けなくなった。

寝る前にストレッチ。

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