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監督である杵村が、私の文章を好きだと言ってくれたことを、ずっと忘れられずにいる|千葉美雨

この夏、25名の大学生によって制作される映画「カフネ」。
noteマガジン「#それぞれの想い」では「カフネ」に向き合うひとりひとりの想いを紹介していきます。

千葉美雨
映画「カフネ」では脚本を担当。
昨年10月から現在まで監督とともに執筆を進めている。



監督である杵村が、私の文章を好きだと言ってくれたことを、ずっと忘れられずにいる。文章を書くとか、物語を作るとか、なにかを作ることってものすごく、自信を削ることだと思う。私は、ものを作っている時、いつも、「これが完成したら死んで良いな」と思っている。けど今生き続けているのは、完成した時の気持ちが忘れられなくて、世界や、自分や、自分以外の人間への期待をやめられずにいる。でも本当に、死んでも良いと思っている。ものをつくるって、自分にとってはそういうことだから。


「カフネ」という言葉を、高校の図書館で見つけた。その時は、何も感じていなかったけれど、私の高校時代のメモ帳には、カフネ、という言葉と、それを見つけた日付、その意味が、しっかりと刻まれていた。このメモをなぜ見返したのか、よくおぼえていないけれど。高校生の私があの本を手に取ったのも、最近メモを見返したのも、本当に、ふとした一瞬で。あの瞬間からこの映画をつくるって、決まっていたんだなと思う。

「カフネ」の制作チーム、カフネを生きる人々、命を与えてくれる人。この映画と、ふと、何かのタイミングで出会った人。お互いの光、真新しさを探すことを諦めずに、生きていけたら良いと、ずっとずっと考えている。
私たちの夏の終わりが、素晴らしいものであるように。移り変わっていくものすべてを、見逃さない。

脚本|千葉美雨



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