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部下を持つ

JTCで働く友人は、課長になったのは40過ぎてからであった。
初めて部下を持つ彼に、私がとても参考になった書籍をプレゼントした。

酒井譲さんの著書『はじめての課長の教科書』15年ほど前、初版で読んで以来何度も読み返したほんである。

ベンチャーを渡り歩いてきた私、30前には部下を持ち、育成や方針作りに悩んでいた。
気合いや根性などで渡り歩いてきた当時の上司にマネジメントを期待できないと考え、自分で書籍を読み、考え、失敗しつつも行動していった。

ただ、何が正しいのか、本当にどうすればいいのかがわからず、ただただ試行錯誤の毎日。
その中で出会った本が前述した『はじめての課長の教科書』であった。

この本が私に様々な指針を与えてくれたと今でも思う。一部ではあるけど、内容は以下のような要素が多く入っている。

・部下のモチベーションを管理する。
・仕事への意味付け、動機付けの重要性
・向かうべき方向性を明確にする
・メンバーの評価に関する基準を明確化する

よく部下を視て、強みや弱みを見つけて、それを上手くフォローする。
定期的なコミュニケーションを通じて気づきを与えるなど、本当に難しいことで今も100%できるかわからないものの、
本当に様々な示唆を与えてくれた本であった。

マネジメントは本当に誰も教えてくれないものだと思っている。
研修や上司から様々な示唆はあるものの、本当に自分に合った方法や、自分の考えに合致するものってなかなかない。

私はたまたま酒井さんの本に触発されたけど、様々な人の経験や考えに触れたことも貴重な体験であった。

JTCで働く友人は、この本を読んだ後、早速実践していると言っていたものの、相手は人なので四苦八苦している模様。
特にJTCは残業規制やハラスメント規制が厳しいので、限りある時間で最大限の成果を出すために、どのような言葉を使って話をすればいいのかに気を遣うと言っていた。
また、新卒からずっといるメンバーについては、数年で異動が必須のJTCにあって、今目の前にあるサービスの売上を最大化するなどはあまり興味がないそうで、自分のキャリア=社内でのポジションがどうなるのかに興味がある人が多いとのこと。彼らの動機づけをするとなれば、自らのキャリアを考えてもらうことで現業との相関を見出し、そこにモチベーションを上げてもらうことを考えるなど、けっこう色々と考えることが多いとのことであった。
そう思うと、JTCで働く友人は管理職といえどもあまり権限を持ち合わせておらず、自分で決めれる範囲も狭く、稟議決裁の仕組みがきちんとできている中で最大限できることってあまりないのかもしれない、とも思える。

今は失敗から学んでいると言っていたJTCの彼。私も部下の育成、方針作りなどは試行錯誤であったし、失敗から多くを学んできたと思う。
マネジメントは答えがない。考えて、行動を繰り返し、試行錯誤していくことで、視えてくるものがたくさんあったと思っている。

あなたもこんな経験はありますか?

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