現実は自分の想像を凌駕していく 過去日記 2015
某日
今日は買い物に出かけなかった
寝てる時より起きてる時の方がまだ
痛みが少ない
彼もまだ治らないみたい
最近
歳のせいか野菜をなるたけ使いきるとか
発酵食品に興味がある
でも
まだ蕨で生活してたら
そんな事なかったと思う
すっかり
彼とふたりで生活しているな
おかしの家は昭和ノスタルジーな
雰囲気
尾野真千子が出てきた
某日
やっと週末
外に出ると空が赤い
雨降り前の色だった
荻窪のガストへ
同じ系列の店でも場所により雰囲気が
変わる
やはり土地とか建物には何か
人に及ぼすようなものがある
物言わぬ場所でさえそうなのだから
一緒に暮らす人の影響を考えると
自分を戒めて
もっと穏やかでありたいと思う
荻窪のブックオフで
文庫数冊
彼はしみじみ
本が似合う
純の好きな凜とした賢い佇まい
角田さんの おまえじゃなきゃだめなんだ
を買って貰ったので読み始める
装丁が小鳥で可愛い
某日
彼の診察結果が出た
そうか
炭水化物の取り過ぎか
多分
消化機能が弱いのだろう
そんなにアルコールも摂取していないし
今日 は秋晴れだった
少し汗ばむくらい
起きて
卵雑炊を作る
中野へ行ってる間に注文していたイヤーマフが 届いた
高円寺の公園で待ち合わせして
空カフェに載っていた青梅の夏の扉へ行った
テーブルにはトルコ桔梗やブルースターが可愛く飾られていた
学校の教室みたいな木の床
セピア色のテーブル
クッキーつきの番茶と梅スカッシュを頼んだ
クッキーが甘さ控え目で美味しくてお土産にも一つ買った
青梅は結構遠く空気が違う
そのまま河辺の彼が
以前住んでいた辺りまで散歩した
この辺りは土地が高台のようだ
casaで食事
帰りの電車で彼は
くうくう寝ていた
高円寺で買い物して帰宅
シチューを作る
彼が純ちゃん
あんなテーブルでごはん食べたいんでしょ
僕も
と言ったから嬉しい
夏の扉へ行って
遠かったけど遠足みたいで
楽しかった
やはり
食べ物を食べる場所は大切だ
その空間や時間とは
夕飯を食べてロールちゃんも
食べた
夜は風が強まる
某日
れんげ荘を読み終えたので
続編を読み始める
彼は今日からももしきを履いて出勤した
夜はそれ程寒くならなかった
風がないと体感温度も高い
群ようこの小説は母親との確執を
描いた描写が多く
本人と何か関係があるのか
まだ そんなに沢山読んだ訳ではないけど
物語が稚拙な感じがする
江國さんや小川洋子の方が大人っぽい
良く言えば
群さんは庶民的
デパ地下の惣菜で例えると
江國さん小川さんはテリーヌやパテ
群さんは幕の内弁当
彼は町田康の詩集を読みたがっている
下町ロケットは企業版水戸黄門みたいな感じ
某日
暑くもなく寒くもなく過ごしやすい天気
ハンバーグを作って彼を待つ
ルッコラと目玉焼きを添えたら
ロコモコみたいだね
美味しいと言っていた
彼がパソコンで
野球経過を見終わるのを待って
部屋探しをした
彼が探してくれて
嬉しくなって
もはや その気持ちだけで満足しそうになる
でも
laundryの事を考えると
やはり引っ越したくなるのは
時間の問題だよな
とベクトルは未来を向く
最近は礼金敷金なしとか
保証人がいらなくても良い物件が
結構あるのは嬉しい
彼が貯金を切り崩してきた話をしてくれた
ひとりでコツコツ貯めてきたのに
ありがとう
昨日は夜中に
忘れないと誓った僕がいたを見た
自分のことを忘れられてしまう女の子を早見あかりが演じていて
クラスメイトや教師
付き合っている恋人にさえ
次の日には忘れられてしまい
君誰?と永遠に言われてしまう
そんな事はありえないという気もするし
時間が経てば忘れていく人たちも
確かに存在し
その時間が早いだけで
考えようにはありえない話ではなく
人と人が知り合い同じ時を共有することの奇跡を思う
もしかしたら
これはファンタジーではなく
自分たちが気づかないだけの
時の美しさ残酷さについて
その儚き深淵に迫るテーマを
分かりやすく描いていたのかも
この世に想いを馳せる時
いつも現実は自分の想像を凌駕していく
あまりにも色々なことが起こるので
どこまでが夢でどこまでが現実なのかと
その輪郭さえもボヤけてしまう
いや
色々なことが起こるのではなく
純さんよ
あなたが起こしているんだよ
と他人事のように思ったり
***
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