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この本を読んだら僕みたいな「普通」の人間が文章を書いても良いんだと気が楽になった

noteプロデューサーでブロガーの徳力基彦さん著書『「普通」の人のためのSNSの教科書』を読ませて頂きました。

僕がnoteを始める前に、これからどう活用していこうかと色んな人のnote記事を見てブログの書き方や続け方を模索していた時、徳力基彦さんのnote記事も何度か拝見していました。

いざnoteを始めたタイミングで、その徳力さんがこの本を出版するという情報が流れてきて、これは何かの運命なのではと思いすぐにAmazonで予約してしまいました。

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noteを始めてもうすぐ1ヶ月が経とうとしているのだけど、この本を読んで改めて文章を書いていく意味と目的を考えてみました。

本の中で特にこれから文章を書いて行く上で心がけていこうと思ったこと、または心に残った考え方を簡単にまとめてみました。


①リアルの延長線上で使う

ネットに自分の「分身」をおいて、ファンになってくれるかもしれない未来の顧客と潜在的な接点をつくってビジネスチャンスの種を蒔く。

現在使っているFacebook、Twitter、Instagramをフォローしてくれているのは友達や知り合いの他に、僕のお店を利用してくれたことのあるお客さん、常連さんが多く、発信している情報はお店の事についての投稿がほぼ100%に近い。(Twitterだけはたまにお店とは関係ない事を呟く時がありますが)

まだお店に来たことのない人も、いつか行こうとフォローしてくれていたり、お店のことを気にかけてくれている方もいるようで、「インスタずっと見ていて気になってました!やっとこれました!」と言って来てくれるお客さんもたまにいるので、フォローしてくれている方は、本当に未来の顧客なんだと実感してます。

ネット上の自分の分身は、フォロワーの方とリアルに繋がっているものだと常に意識してこれからも発信していきたいです。

ただ、このnoteで書いている文章に関してはさらにお店の内面や店主自身の事をもっと深く知りたい人だけがたどり着ける場所にしたいと思っています。「見て見て!」とは言わずに「たまたま見つけても、読んでも読まなくてもいいですよ」とかなり引いて構えてる感じでいたいです。押しつけがましくしたくないのと、単純に読まれるのが恥ずかしいのもありますが、さらにコアなファンを作りたいというのもあります。偶然僕のnoteを見つけてもらって自分だけがこのお店の裏側を知っているという特別感を生み出せたらと思っています。これがnoteを他のSNSでシェアしないで誰にも言わずにひっそりとやっている理由だったりします。


②高度な文章力は必要ない

文章のうまさを認められることではなく「仕事に役立てること」であり、自分がこれから書くものを「作品」「記事」「コラム」と思わないこと。

ブログを書くのには文章のうまさが必要だとずっと思っていましたが、この章を読んですごく気が楽になりました。

他の人の文章を読んでいて、本当に文章の上手い人は上手くて、さらに自分には文章力なんて皆無だと思い込んでしまっていたので、おそらくこれが一番この本を読んで安心した部分でした。

僕みたいに「普通」の人間が文章を書いても良いのだと。


③お金儲けを考えない

まずは「稼ぐ」ことから離れて、リアルな世界をひろげていくことに注力する方が結果としてお金を稼ぐことにつながるし、仕事にいい影響を与えることができる。

お金儲けを考えてしまうと、やはり高度な文章力が必要になってくるのでしょう。文章を書くプロ、もしくは発信する本人がもともと著名な人でない限り文章などでお金は稼げないのではと思います。

結局は“何を書くか”ではなく、“誰が書いているか”が大切な部分でもあるので、有名人でもなく文章力もない僕がSNSを使ってお金儲けなんてできるわけがない。

僕ができることは、SNSを使って、地道にお店のことを知ってもらうこと、そしてリアル店舗に足を運んでもらってそこからファンになってもらうことしかない。そう改めて思いました。


④「蓄積効果」がある

ニュースメディアとは違い、僕らの発信している情報は地味で小さなものかもしれない。しかし、小さな発信も継続すれば実績として蓄積され、可視化されていきます。ブログで発信しておけば、検索も簡単にできます。発信を継続していくことによって、発信者側に対する安心感、信頼感が醸成されていく。
ビジネスパーソンであれば、自分の仕事に関連するテーマについての学びや気づき、雑感を発信しておくと、それはのちのち他の人との大きな差別化になる。ネットの蓄積効果が、リアルに還流される現象が起こる。

確かに、自分が書いたブログは今は誰にも見られていなくても、ずっとネット上に残っていきます。自分の考えが将来誰かに検索されることによっていつか読まれる可能せがずっと残る。その誰かが自分の文章に共感、興味を持ってくれることでお店に来てくれるかもしれないです。

たわいのない小さな事も発信し続けることによって、最終的に大きな何かになりそうな気がしてきました。

継続は力なり。


⑤「自分のためのメモ」だと考える

メモは自分のために書き残したいことがあるからであって、「何を書けばいいんだろう」「こんな文章は誰の役にも立たない」「自分には人に教える情報なんて何もない」とは思わない。メモだからフォロワー数やPV数を上げなければというプレッシャーが必要ない。

誰かに何かを伝えようとしていたら、僕みたいな文章力のない「普通」の人間には到底他人に伝わらない。一文一文を気にしていたら、文章なんて全く書けないと思います。

めちゃくちゃな文章でもいいから、とにかく何でも「書く」ということに集中していきたいと思いました。


自分のためのメモ。


そうです、そもそもこのnoteは自分の為に書き始めた言わばアウトプットするためのメモなんです。メモだからプレッシャーなんて感じない。

ただのメモなのだからネット上に書かないで普通のノートやパソコンのメモやWordなどに書いていったらいいじゃんと思うかもしれませんが、僕の個人的な考えでは、誰かに見られているという感覚が文章を書くことを続けていける、そしてモチベーションも保ち続けられると思います。

よく何かを決意する時、例えばダイエットをしようとする時、ネット上で「ダイエットします!○kg痩せます!」と宣言した方が続くと言われてますよね。あんな感じじゃ無いでしょうか。


***


周りから見たら、いきなり脱サラして経験ゼロでさらに観光地でも何でもない人のいない山に囲まれた田舎でカフェを一人でやり始めたのだから「普通」の人間とは思われていないかもしれないけど、僕自身5年カフェをやって思ったのは、やっぱり自分は特別でも何でもない「普通」の人間なんだと実感したことです。

まだまだ人気店になるのには程遠いですが、普通のカフェ店員がブログを書き続けるとどうなるか実験してみるのも良いかなと。

もしかしたら、文章を書き続けて行くことによって、これから何者かになれるのではないかという期待も出てきました。

僕は超有名人になりたいというわけでもなければ超人気者になりたいとも思っていません。とにかく自分の好きな事をしながら死んでいけるか実験してみたいだけなんです。

文章を書き続けていった先に、今後どんな効果が現れるのかが楽しみです。



これから、個人で何らかのSNSで発信していきたいけど何をどう発信していいのか分からないという人、また、自分は「普通」の人間だからとSNSの発信に自信が持てない人にオススメの本です。

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