見出し画像

「恋するアダム」イアン・マキューアン著

文学ラジオ第70回の紹介本
「恋するアダム」
イアン・マキューアン 著
村松潔 訳
新潮クレストブックス

架空の1982年を舞台に主人公の彼女にアンドロイドのアダムが恋をしてしまうAI小説。人間とAIのそれぞれの感情の違いを描いていて、恋愛小説なのかと思いきや、人間とは何か?自意識を持ったロボットと人間は対等なのか?と問いかけられる哲学的な作品でもあります。この1982年では「AIの父」と呼ばれるアラン・チューリングが生きている世界線。随所に現れるチューリングの存在が物語を引き立てます。

前回の番外編に続きゲストにねじまきラジオさんをお招きして三人で作品紹介をしています。作品の魅力や印象的なところを話しているほか、同じ時期に書かれたAI小説「クララとお日さま」との違いや、テーマトークでは「自分たちはロボットを愛せるか?」を話しています。ぜひお聞きください。

また、ダイチとミエがねじまきラジオさんのPodcastにもゲスト出演いたします。「恋するアダム」に登場する天才数学者アラン・チューリングの生涯を描いた映画「イミテーション・ゲーム」について話し合っているほか、映画化される小説や小説が原作の映画についても話しています。今後配信予定ですので改めてお知らせいたします。

本書のあらすじ
冴えない男と秘密を抱えた美女の間に割り込むアンドロイド。奇妙な三角関係のゆくえは? 独身男のチャーリーは、母親の遺産を使って最新型アンドロイドを購入した。名はアダム。どんな問題も瞬時に最適解を出すアダムのAI能力を利用して、チャーリーは上階に住む女子学生ミランダと恋仲になることに成功した。だが人には言えない過去を秘めた彼女に、アダムは彼女に恋心を抱きはじめる。AIと人間は愛し合えるのか? 自我を持った機械に恋路を邪魔されたチャーリーに、アダムを壊す権利はあるのだろうか? 架空の1982年を舞台に繰り広げられる、未来の社会問題へのユーモラスな示唆に富んだ長編。

▼ねじまきラジオさんとの番外編はこちら

▼ねじまきラジオさんのnote

・・・

ラジオは毎週月曜日に更新しています。

各種podcast、Anchor等よりお聴きいただけます。



番組の感想・リクエスト・ラジオをきっかけで本を読んだ!など、#空飛び猫たち をつけて、ぜひTwitter、Instagramでご投稿やコメントをいだけると嬉しいです。



文学ラジオ空飛び猫たちを応援してくださるサポーターを募集をしています!ぜひよろしくお願いします!

ラジオ案内役の二人
ダイチ | 小説が好き!の会
Twitter @welovestory Instagram booklog

ミエ | 羊をめぐるカフェ
Twitter @hitsuji_meguru Instagram hitsujiwomeguru.cafe

この記事が参加している募集

海外文学のススメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?