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【詩】

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詩•自由詩
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【自由詩】春風

【自由詩】春風

灰色の天を仰ぐ

粉雪は静寂

手の中で
音もなく溶ける

遠い冬の記憶

桜舞う春の日

花弁は
頬をなでる

春風が吹いた

陽彩は眩しくて
瞼を閉じる

奏でる音は
鼓膜を振るわす
ことはない

幻影

私の背中を
春風が通り過ぎた

—————————————
ただ逢いたかったんです

2023.Spring

【自由詩】白と黒の遣い

【自由詩】白と黒の遣い

放課後の教室
開け放った窓
白い大きな翼の主が訪れる

10円玉で招き入れた主は
私の背後に周りこむ
陶器のような白い肌は冷たく
私は動けなくなっていた

主の細くて長い指が
私の指を支配する
文字の上をなぞる

白い腕が重なる
筋のような血管には
血が通っているとは
思えない程冷たい
主を認識した時
私の意識は遠のいた
主はエンジェル

エンジェルさん
エンジェルさんと
招いたのだ

平日の午後

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【自由詩】サヨナラ初恋

【自由詩】サヨナラ初恋

サヨナラ初恋

この虚無の世界に恋をした
何かが欲しいとか
どうしたいのとか
わからない

外見はアバター
才能も
課金された
カスタマイズ

私はどうしたい?

かすみ草を買って
訪れたマンションに
彼はもう居ない

帰り道
伸びる影
恋心を届ける先を
見失っている

サヨナラ初恋

夕景に伸びる影が
愛おしくて
仕方なかった

アリガトウ初恋

終わりに

2023年最初の記事です。
NETF

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【詩】太陽のアナロジー

【詩】太陽のアナロジー

モカ色の空
太陽のアナロジー

古き大聖堂
揺れる香炉
誘われるように

人々はただ静かに
列をなす

夜の更けゆく程に
揺れる香炉

重なる影
歪んでは伸びる

香炉はさらに
輝きを増す

拒絶の
過去を照らす
シャドウ
濃く蔓延る

過去の過ちを
受け入れ
ただ静かに祈る

シャドウ
闇が呑み込む

拒絶の過去を
喰いに
現れし幻獣

長い闇夜
揺れる香炉

太陽のアナロジー
白霧と共に消える

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【詩】賞賛の星屑

【詩】賞賛の星屑

真っ白な壁の研究室
ブラベリが踊る

漆黒の視野に刺す閃光
眩しくて目を閉じる

青銅鏡の三角が
夜空に投影される

デネブとアルタイルが
ベガの音色で
ひっくりかえる

天と地が動き出す
回転する Seesaw
このDemoを誰が弾いた

星たちが動き出す
大きな翼を
羽ばたかせ
飛び込んでくる

星たちが動き出す
オリオンが
腰をおろして
覗き込む

息を殺して
見上げた
賞賛の星屑

ブラベ

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