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【自由詩】白と黒の遣い
放課後の教室
開け放った窓
白い大きな翼の主が訪れる
10円玉で招き入れた主は
私の背後に周りこむ
陶器のような白い肌は冷たく
私は動けなくなっていた
主の細くて長い指が
私の指を支配する
文字の上をなぞる
白い腕が重なる
筋のような血管には
血が通っているとは
思えない程冷たい
主を認識した時
私の意識は遠のいた
主はエンジェル
エンジェルさん
エンジェルさんと
招いたのだ
平日の午後
放課後の教室
開け放った窓
白い大きな翼の主が訪れる
10円玉で招き入れた主は
私の背後に周りこむ
陶器のような白い肌は冷たく
私は動けなくなっていた
主の細くて長い指が
私の指を支配する
文字の上をなぞる
白い腕が重なる
筋のような血管には
血が通っているとは
思えない程冷たい
主を認識した時
私の意識は遠のいた
主はエンジェル
エンジェルさん
エンジェルさんと
招いたのだ
平日の午後