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【Imperfects】なお店

新しく建てられるお店は【Imperfects】なお店である。

【Imperfects】を直訳すれば『不完全』ということになるが、お店のどこかに欠陥があるという意味では勿論ない。

工事が終了し、無事開店を迎えれば≒『完全』であるわけではない。

ここでいうところの『不完全』とは、人間らしいということ。

完璧に見える人にも、どこかしらに欠点はあるもの。だからこそ人間味に溢れ、欠点があるからこそ、その人が魅力的に見えてくる。

完全なモノはある意味スキがなく、どこか機械的で、ロボットのように冷たく、温かみや、ぬくもりも感じられないもの。

それは、居心地の良さ、また来たくなると思えるお店なのかというところにも通じるのだと思う。

「画竜点睛を欠く」という言葉がある。

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本来の意味合いとは少し違うかもしれないが、龍の画に目を入れるのは、地域にお住いの皆様や、来店されるお客様なんだと思う。

お客様一人一人が、店を育て、限りなく【Perfect】に近いお店に育っていくものなのだと思う。

ただ、何事においても【Perfect】、完全なものなどあり得ない。

新店舗が開店し、10年、20年と時が過ぎても、龍の画に目が入れられることは無いでしょう。

龍の画に目が入ること、それは閉店を意味することなのかも知れません。

珈琲館くすの樹も創業から40年間、常に【Imperfects】なお店ではあったけれど、来店された多くのお客様の中のどなたかが目を入れていただいたのかも知れません。

新しいお店は、ず~っと目が無い方がいいのだけれど・・・。

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