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耳を塞げば聞こえてくる音たち

家では殆どずっとイヤホンをつけ続けている。
勿論、家族を話す時などは外しているけれど。


以前は動画を見る時くらいしかつけていなかった。
何故現在のような事になったのかというと。

約一年前、無性に自然を求めた時期があった。
木に囲まれたくて、川の音を浴びたくて、森に入りたくて仕方がない。
元々自然に触れたくなる事はあったけれど、この時は異様なほどだった。

しかし季節は冬。
こういう時に落ち着く方法として神戸の山にあるハーブ園に行くというのがあるのだけれど、残念ながらちょうど閉園期間であった。
私は運転ができないし、そもそも危険なので一人でふらりとそこらの山に出かけるなんて事はできない。

自然を求め、しかしそれが与えられない苦痛はだんだん大きくなる。
私は代替手段を考える事にした。
この時期、私はひたすらに葉物野菜を食べ続けた。
毎日毎日、皿に山盛り食べていた。
少しでも家の中に自然を取り入れたくて、アロマティカスという多肉植物を育てはじめたのもこの時期だ。

そして更にとった手段が、環境音を聴く事である。
最初は川のせせらぎの音が主だったけれど、波の音、雨の音も聴き始めた。
そしてそのうち焚き火の音や暖炉の音も聴くようになった。
焚き火や暖炉は完全に自然というわけではないのかもしれないけれど、多分水だけではなく火も欲しかったのだろうと思う。

家にいる時は基本的にパソコンをつけているので、イヤホンを繋いでひたすら聴き続けた。
私はじっとしているのが苦手なのでBluetoothイヤホンを使っている。
おかげで家中を自由に動きながら聴けるのだ。
他の動画を見ている時ですら小さい音量で同時に流す。
音を近くに感じたかったし、家族の邪魔になるのも嫌だったのでスピーカーは殆ど使わなかった。


次第に自然を求める激しい衝動は治まった。
しかし未だに自然の音が無いとなんとなく落ち着かない事が多いので、かなり頻繁に聴いている。
最近はYouTubeのおすすめに出てきた動画をきっかけに、静かな音楽も聴くようになった。
環境音楽と呼ばれるようなジャンルだと思う。


きっかけになったのはこの動画。

心が透き通っていくような歌声とピアノの音。
聴いていてとても心地が良い。
6分半のあいだ同じようなフレーズが繰り返されるのだけれど、少しずつ変化があって飽きさせなかった。


そして現在お気に入りとしてよく聴いているのが先程の曲を作ったharuka nakamuraさんの『青い森』。
この記事を書いた現在、1と2が販売されている。
蔦屋書店のいくつかの店舗で流れている曲らしい。
殆ど行った事がないので知らなかった。

ここに貼ったリンクはCDのものだけれど、レコードも出ているようだ。
ジャケット写真を撮影したのは川内倫子さん。
先日この方の写真集を購入したばかりなので、記事を書く際に詳しく調べて驚いた。


そして昨日、青い森の3が配信リリースされた。
この記事を公開しようと思い先程調べて気付いた。
なんというタイミングなのだろう。これから聴く。

青い森は2024夏までに全部で4作品出す予定らしい。
多分私は全部CDで買う。


haruka nakamuraさんは他にもたくさんのアルバムを出している。
色々なアーティストとコラボしたりCMにも曲を提供しているみたいなので、私が知らなかっただけで有名な方なのかもしれない。
青い森を含め、試しに聴いてみたい方はこちら。


こういった曲を聴くようになったのは、複雑で激しめな音楽が好きだったそれまでの私では考えられない事だった。
環境音もそう。以前はまるで聴かなかった。
好みがまるっきり変わったというわけではなくて、それまでの音楽に加えて好きになったという感じだけれど。
私にいったい何の変化があったというのだろうか。




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