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彼岸花



 宇宙の四隅を2人の巨人がつまみ
 銀河を跳ね上がらせて遊んでる

 さっきの衝撃はそれだったのかい
 そうだ きっとそうだったんだ

 思わず僕は外に出て 身体を無駄使いする
 緑道に咲く 天を掴もうする彼岸花
 いっそ 残らずすべて喰い尽くしてやろうか

 月と星たちはコアを激らせ やけに睨んでくる
 蛇目の白猫が声を轟かせ 僕の血管を直走ってる

 家路を歪ませ歩いたころ 僕の顔は終わっていた
 鏡の前には 紫蛇の目の知らない男が立っていた


 疲れ果て にわかに仰向けになった男は
 体に咲き上がる彼岸花を じっとみていた


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