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「きのう、何読んだ?」2024/6/9〜2024/6/13

ずっと悩んでいたことにけりをつけて、本当にすっきりした。これからどうなるか分からなくても、多分何もしないで苦痛に耐えているよりずっとマシ。週末はあと何冊か平松洋子さん読もうっと。

『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』2024/6/9読んだ本


着物を着てベローチェデビュー

「きのう、何読んだ?」

年始から意識して選んで読んでいたのが、ずばり「陽キャ本」。

個人的な判断でですが、主要キャラクターが清々しくて、多様性に配慮されていて、ストーリー展開にカタルシスを感じる、そして読みやすい物語。これまでそんなにハマってこなかったジャンルだと思います。鬱々とした自分を変えたくて、惹かれたんだろうなぁ。

色々読んだ中でも大好きだったのが、『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』(ガブリエル・ゼヴィン著、池田真紀子訳/早川書房)。

主人公のサムはハーバードの学生。サムはある日、幼馴染のセイディと偶然再会します。一時期とっても親しかった二人ですが、ある事件がきっかけに距離が離れていて…。再び意気投合した二人は、共通の趣味であるゲームの共同開発に着手。二人が作ったゲームは大成功しますが、新作制作へのプレッシャーや考え方の違い、共同経営者のマークスを挟んだ三角関係(?)などが入り混じり、二人はまた仲違いしてしまう。そして悲劇が…。

作者は、『書店主フィクリーのものがたり』で本屋大賞翻訳小説部門を受賞したガブリエル・ゼヴィン。(私が最近見つけた、新たな鉱脈!)

「陽キャ本」のいいところは、自分の住む世界への信頼を取り戻せるところ。たとえ物語自体がハッピーエンドじゃなくても、その本が書かれた背景とか、垣間見える著者の価値観とかに、励まされる本。

誕生日を前に、前向きな気持ちになりたくて再読しました😚

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『進化するキャリアオーナーシップ』2024/6/10読んだ本


窓に向かった席大好き

「きのう、何読んだ?」

昨日は帰りのタクシーで行き先を言えないくらいの感じ(どんな感じや)だったので、おととい読んだ本。

日々の仕事は波乗り、キャリアも波乗り。ふと、「これから私、どうしたいんだっけ」と心細くなった時、書店に向かいます。ビジネス書大好き。

「たなけん先生」のことは、ミモレ編集長の川良さんの紹介で知ったのかな?

進化するキャリアオーナーシップ』(田中研之輔、平松浩樹/FOM出版)

「IT企業からDX企業への進化」を掲げる富士通の、社員一人一人のキャリアオーナーシップの実践を促すこころみ。CHROの平松さんと法政大学キャリアデザイン学部教授であり「プロティアンキャリア」の提唱者である田中さんの対談から始まる、「富士通の挑戦」を追った一冊です。

人事部サイドからの一方的な施策紹介ではなく、さまざまな年代・働き方をしている社員さんたちの声がふんだんに盛り込まれているのが読んでいて面白い。「JTCの限界」とも愚直にぶつかっている感じが親近感。「キャリアを自分語りにしない」という田中先生の言葉もグッと刺さる…。

深夜にビジネス書読むのは悪手という自説があるのだけれど、それを越えても面白くて読み切ってしまった一冊でした。

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『酔いどれ卵とワイン』2024/6/11読んだ本


すっかりアイスコーヒーばかりに。よくないな

「きのう、何読んだ?」

平松洋子さんって、天才。

毎日なにかとおいかけっこしてお疲れのあなた、睡眠不足とコンビニ食が続いて生命力激弱街道バクシン中のあなた。生活が楽しくない、なんなら私には生活がないとこっそり涙しているあなた。とりあえずこれ読んでみよう。

酔いどれ卵とワイン』(平松洋子/文藝春秋)

朝ごはんは野菜のまぜそば
仕事しながらもぐもぐする「黒玉むすび」
酔っ払った夜に作る錦糸卵
あてのない湯の効能(柚木麻子さんも言ってた!

……「これは、私の生活の延長線上にあるものだきっと」そう思える小確幸(しょうかっこう)が詰まったエッセイ集。週刊文春の大人気ご長寿エッセイの書籍化シリーズ七冊目?八冊目??です。雑誌で読んでないので、数え方がわからない…。

こんなに長く続けていて、まだこんなに素敵なネタがあるなんて。欲とセンスって表裏一体なんだなぁ。平松洋子さんの、生活の細部に対する視力の良さとアイディアの豊富さ器用さ、そしてトライアンドエラーを厭わない勇気に感服します。

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