【札幌】北海道が誇る北の名門！札幌ゴルフ俱楽部 ＆ 星野リゾート「OMO3 すすきの」
小樽が先か、函館が先か。
北海道のゴルフの歴史はそこから始まる。
「4月29日天長節／色内8時37分発銭函9時5分着／銭函海岸の芝地にてゴルフをなす（中略）／ウッドンクラブにてフルに打つ快さ」
これは北海道で最初にゴルフをしたという佐藤棟造（三菱鉱業小樽支店長）の昭和２年４月29日の日記である。
銭函（小樽市）は、海も風も原野もスコットランドに似ている。
「ここに北海道最初のリンクスを造ろう」
日本海の荒波が押し寄せ、はるかスコットランドを彷彿とさせる銭函海岸に、1928年、39才の佐藤棟造が9ホール、2,250ヤードの小樽カントリークラブ（旧コース）を開場させた。
しかし、札幌のゴルフ愛好家の中には、東京勤務中、駒沢や程ヶ谷の本格ゴルフを経験した者が多く、この9 ホールを、本格的とは見なしていなかった。
彼らは、小樽カントリークラブの開場から4年後の1932年の夏に「札幌ゴルフ倶楽部」を設立し、札幌郡豊平町月寒に、18ホール・6216ヤード・パー72の「ツキサップコース」を完成させた。
北海道初の18ホールは人気を集めたが、10年後、戦争激化によって惜しくも閉鎖となってしまった。
戦後、真駒内地区の広大な地域が米軍用に接収され、そこに米軍専用の18ホールのゴルフコース、「キャンプ・クロフォードゴルフクラブ」が造られた。
後に日本人にもプレーが許可されるようになり、その邦人プレーヤーの団体で「札幌カントリー倶楽部」を結成した。
会員数800名、中心となった人物は戦後復興の中心となる道家斉次氏だった。
しかし僅か一年で北海道直営となり、クロスフォードゴルフクラブもその6年後には閉場となってしまう。
真駒内を失うと知った札幌カントリー倶楽部は、新しくホームコースを求めて、10数カ所の候補地の中から輪厚を選んだ。
札幌から千歳、苫小牧へ抜ける弾丸道路沿いのおだやかな起伏の山野に、井上誠一設計の18ホールが完成したのは1958年8月10日。
「札幌ゴルフ倶楽部 札幌コース」としてスタートし、のちに現在の「札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース」に名称を改めた。
真駒内で結成された札幌カントリー倶楽部は札幌ゴルフ倶楽部に合流という形で解散になった。
札幌ゴルフ俱楽部が月寒で結成されて26年後のことだった。
1971年には、札幌テレビ放送（STV）と共催で「STVカップ札幌オープンゴルフトーナメント」をスタート。
その2年後には、ANAが新たなスポンサーとなり、毎年ここ札幌ゴルフ倶楽部で「ANAオープンゴルフトーナメント(旧・全日空札幌オープンゴルフトーナメント)」が開催されてきた。
名匠・井上誠一が北海道で初めて手掛けた輪厚コースは、できるだけ自然の地形、風物を利用して戦略的様式のものを意図して造られている。
本場スコットランドのセント・アンドリュウス・オールドコースでは、17番ホールが終わるまでは何も決らないといわれているが、輪厚コースでも、17番ホールでバーディかボギーか、勝敗はこのホールで決まる場合が多い。
設計の井上は、「17番の曲り角の大木の群れは伐らずに残すよう」と、ただ一言指示しただけだったとか。
今年で記念すべき第50回目となANAオープンゴルフトーナメントの賞金総額は1億5千万円、優勝賞金は3千万円となっている。
不屈のフロンティア精神で開拓された札幌ゴルフ俱楽部でのトーナメント最終日、選手たちの17番ホールにぜひ注目したい。
札幌ゴルフ俱楽部から車で約40分
幸せの夜更かし
星野リゾート「OMO3 札幌すすきの」
札幌を代表する繁華街すすきの。
すすきのには、長い歴史がある老舗や個性がある居酒屋など、飲食店が約 3,500 店舗あると言われている。
ジンギスカンやラーメンといった定番グルメから、スープカレー、シメパフェといった地元のカルチャーグルメまで、その充実した食の魅力により、すすきのは国内外から観光客が訪れる観光地となった。
そんなすすきので、最高のナイトライフが楽しめる街のど真ん中に星野リゾート「OMO3 札幌すすきの」は建っている。
ホテルのエントランスをくぐると、幅約 4.2 メートル、高さ 3.2 メートルの電飾看板がひときわ目を引く。
賑やかなすすきのをイメージした架空の飲食店の看板が、26 店舗分デザインされているらしい。
すすきのが初めての方でも心配ない。
OMO3 札幌すすきのが開催する「すすきのはしご酒ツアー」に参加すれば、すすきので古くから親しまれている老舗料亭と札幌最古の炉端焼き店を巡ることができる。
1 軒目に訪れる老舗料亭「杉ノ目」では、地酒と季節の海鮮を使った日替わりの一品を、2 軒目に訪れる、札幌最古の炉端焼き店「ウタリ」では、ホッケやイカなどの海鮮焼きを楽しめる。
最後には、杉ノ目の料理長と共に開発した、野菜や果物本来の優しい甘みが広がる「料亭〆パフェ」で当ツアーを締めくくる。
ゴルフだけでは終わらせない、この街は今夜も北海道中のおいしい幸せにあふれている。
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