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【もじ イメージ Graphic展、水木しげる百鬼夜行展、ダニエルブラッシュ展】今月のエモ活【3月見たアート❷】

現代デザインを取り上げたグラフィック展、金工芸のダニエルブラッシュ展、水木しげるの百鬼夜行展に行ってきたので紹介するね🤞

「やりたいことやったもの勝ち!エモ消費」を今年の抱負に掲げているので、毎月「エモ活」と称して楽しかったことを記録しているよ。

エモーションをガンガン揺さぶって楽しい人生にしていくぞ…!

というわけで、ここ最近のエモ活を振り返っていくね😌

(エモを)求めよ、さらば与えられん🤞
Ask, and EMO will be given to you.  



▼今月観た展示

▶︎グラフィック展@デザインサイト

面白いとネットで目にしてフラっと行ってきた「もじ イメージ Graphic 展」。

会場は六本木の21_21Design sight。初めて行くところだ…!とワクワクしながら歩いていたら、道端に木の形をした木が。可愛い。

90年以降にパソコンでアレコレ作るようになってからの作品の文字とデザインの関係にフォーカスした展示。


なるほど!と勉強になったのが日本語と絵文字についての展示。

日本語って、ひらがなもカタカナも漢字も混ざった文字でメリハリがある言語なんだって。
言われてみると、海外って割と文字一種類だもんな。
可愛いレトロな看板。
いろんな文字が混ざり合う日本語の特徴を意識してみると、確かに日本語ってメリハリがある。
日本人は説明にイラストを多用する性質があるんだって。
確かにいらすとや とか イハダのあの子 とか生活にイラストが溢れている。

文中に色んな要素が入り込むことに寛容な日本語。そしてイラストを多用する日本人。

そんな日本で絵文字が生まれたのは必然なのかもね。

海外恋愛リアリティーショーでEMOJIって呼んでて「絵文字って世界共通語なんだ!?」とびっくりしたけど、こういう経緯だったんだね☺️


楽しくて解読がやめられなくなったのがコレ。

漢字のようで漢字ではないコレ、なーんだ?
答えに気づいた時震えたし面白すぎてずっと解読してた。
個体の個??でもなんだか変だよね
巨なようで、そうではない。
点があるね…?
なんだこの漢字…?知らないぞ…?
おやおや?
おやおやおや??
烈かと思いきや、カタカナの塊か!
と気づいてから解読が楽しくて止まらなくなった
所々読めなかったものもあるんだけど、解読したい人はやってみてね。
個人的にナイターで夜を作ってるのが綺麗だなと。

カタカナと漢字を使う日本語だからこそできる遊びだよねぇ。



フォントについて。日本語って使う文字の種類がはちゃめちゃに多いからフォントを作るのもだいぶ大変。

おしゃれなフォントを使わず、デフォルトのフォントでもかっこいいデザインはできる!なコーナー。
デザインってフォントありきだと思ってたけど、構成次第でどうにでもなるのね。
ピエールエルメの生活用品のロゴは、シンプルなゴシック体だもんね。一つ違えば手が掛かって無い雑なパッケージになってしまうところを、シックにできるのがプロなのか…!と慄いた
デフォルトのフォントでかっこいいデザインもあれば、字の形をいじりまくったカッコよさもある。


漫画の表紙も一つのデザイン。中身に注目してしまうけど、単行本は本の形として仕上げられた作品なんだなと。

漫画の表紙はデザインの宝庫。キャラクターはめちゃ可愛いのにシンプルでオシャレにまとめたドラえもんの表紙のセンスよ…!
ずっと手元におきたい好きな作品ほど電子書籍で買うから単行本として手に取らないけど、本屋さんに見に行きたくなるね


楽しすぎてずっと見ていられたのが葛飾出身(※作者名)の映像作品、「今日の日記」。

こんな感じのレトロでカッコいいデザインで、日常の何気ないことを切り取るギャップ。動き方が楽しいのでぜひ動画で見てほしい。

Xで普通に作品が見られるんだけど(贅沢!)、最新作は文字がテクテクしてて可愛かった。


読むのに苦労しない少しの文字と、視覚で分かるイメージ。コレが合わさって、ぱっと見で伝わるグラフィックデザインができてるんだな。

と、私の中で「もじ イメージ graphic展」のタイトルを回収したよ😌

本コーナーにあった「せんそうのはなし」を一冊パラ読みした。このページに言いたいことが全て詰まってたな。こんな少ない情報で言いたいことを伝え切れるの、デザインってすごい!


展示を見た後、街中の看板が気になったりして世界がまた少し鮮やかになった🫶World is beautiful.

知らないこと、どんどん覗いていきてぇ〜!と好奇心が燃え上がっている❤️‍🔥


▶︎ダニエルブラッシュ展

グラフィック展の隣でやっていたのでフラッと立ち寄ったダニエルブラッシュ展。

提供がヴァンクリだった
ブラッシュはスチール加工を得意とした金工芸や彫刻を手がけた芸術家であり、宝石商でも哲学者でもエンジニアでもあったんだって。
いくつだって職業があっていいんだなぁ、人生。

モネの色彩にインスパイアされた金工芸の連作。

睡蓮の池の如く波打った表面。オレンジと紫のグラデーションがキラキラ光って美しい。

この色は、ブラッシュが学生の時に聞いた回折格子の原理を使って表現してるんだって。

回折格子を稀に使うガチ勢なので説明しよう!回折格子とはガラスとかの基材に破茶滅茶に細かい溝を規則正しく掘りまくった結果、光が溝と干渉して光が色別に分かれる光の波の性質を使ったやつ()である!広義で言うと構造色で、ギラギラのモルフォ蝶とかシャボン玉が虹色に見えるあの現象の仲間😌

回折格子として色をつけるなら、全体に目に見えない1ミリの千分の1スケールの溝を大量に刻む必要があるんだけど、流石に無理でしょ…

と思ったら、看板のクソデカ写真だと確かに大量の溝が見える😳

大量生産ならまだしもたった一つの作品のために波打った表面に数マイクロメートルの溝を大量に彫るのは大変すぎ。流石に溝じゃなくて酸化被膜の色では?と思ったけど、解説は「線を刻んで光を分けている」だしポスターにも溝が写ってるんだよね。こんな加工できるんだ…!?

目に見えないけど刻まれているはずの溝に思いを馳せたら気が遠くなった。

大きすぎて想像しきれない宇宙とか、小さすぎる素粒子とか、スケールが違いすぎるものを思った時、ヒュッと何かに吸い込まれるような感じしない?
私は時々感じるんだけども😌🌌



▶︎百鬼夜行展

ゲゲゲの鬼太郎の水木しげるなのに、浮世絵の骸骨が描いてあるの、なんで…???とポスターが気になって見に行った百鬼夜行展。

年明けに映画 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎を観て気になってたのもある。

このキービジュアルを見て、浮世絵の髑髏じゃん??と気になった。
こっちが歌川国芳の浮世絵、がしゃどくろ。

水木しげるといえばゲゲゲの鬼太郎と思ってたけど、この展覧会では鬼太郎に限らず水木しげるがどうやって妖怪画を生み出していたかに着目したキュレーションだったよ。

水木しげるの妖怪画の生み出し方の一つが、昔の浮世絵の妖怪を忠実に再現すること。
こっちが葛飾北斎の浮世絵。
水木しげるの絵では細部まで忠実だよね。

妖怪はオリジナルでクリエイトするものではなく、時間と共に人々の中で生まれて来たものと考えて、古書や伝承を大事にしてたんだって。

キービジュアルのこの辺も浮世絵や江戸時代の古書が元になっている。元になった原画があるものはホント忠実だった。
神保町の本屋を巡って古書を集めたり、昔からの伝承の話を元に妖怪を再現したりして妖怪を生み出していた。
元の絵が無く描かれた妖怪は所謂ゲゲゲの鬼太郎的な水木しげるの絵になるんだけど、元の絵があるものは全然絵のテイストが変わる。水木しげるっぽく描き換えることをしない。


水木しげるの絵の何が凄かったかって背景の絵力。

背景の書き込みが細かすぎて意味がわからないんですが…!?(すごすぎてキレ気味)

昔バズってた漫画の背景。
草が一本一本描き込まれてるの。圧倒的。

妖怪がどんな場所出るか、その時の空気の湿気や温度、周りの人の驚きの背景を付け足すことで、妖怪そのものとしてはオリジナルではない古くから伝わっているものを描いたとしても、唯一無二の「水木しげるの絵」になるんだね…!😌
周りで絵を見ている人も段々「背景すごいね…!?」と引き込まれていたよ

時々瞬きする ぬりかべ がいた。
激戦地に出兵した水木しげるは朦朧とする意識の中「全然先に進めなくなったんだけど??」と何かに阻まれた。
人の行く道を阻む妖怪、ぬりかべの存在を感じる不思議な体験。
原画は撮影NGだったけど、
スマホで妖怪を召喚できるシステムが楽しい
アマビエも召喚できる
クリエイティブな漫画家というよりは、熱心な妖怪研究家のクッソ絵が上手い人な認識に変わった



まとめ

最近のエモ活を振り返ったよ。

今月のエモは
・知ると町中の看板が気になるグラフィック
・細かすぎる溝に思いを馳せてヒュッとなる
・妖怪研究家で背景が超絶技巧な水木しげる

でしたっ!


エモ活記録マガジンはこちら。

エモーショナルで豊かな人生にしていくぞっ🥰



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