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2023年1月の記事一覧
試験に出るヒビの話(2)
前回は躯体の構造上の問題で発生するヒビについて話しました。
今回は試験に出るヒビの話(2)としてコンクリートの劣化を原因で発生するヒビです。
硬化時に発生するヒビ
構造上の問題で発生するヒビ
劣化により発生するヒビ
試験にもっとも出る頻度が多い内容です。
しっかりと覚えましょう。
アルカリ骨材反応
コンクリートの成分はセメント、水、砂、砂利(骨材)が基本ですが、コンクリートはアルカリ性
#19 外壁の違いによるヒビの特徴
これまでコンクリートについて説明しました。
マンションの外壁のタイプは大きく分けて4つ。
1、打ちっぱなし外壁
2、モルタル(塗装)外壁(リシンやスタッコ)
3、サイディング外壁(直貼り工法)
4、サイディング外壁(通気工法)
試験で出題される壁は1、2、3です。
サイディング外壁の通気工法はコンクリートの壁との間に空間があるため外観からコンクリートに発生するヒビを確認できません。そのためヒビの
RC造、コンクリートと鉄筋の相性
コンクリートの強度の弱点を鉄筋が補強していることはわかりましたね。
逆に言えば鉄筋の弱点である圧縮に弱い性質をコンクリートが補強しているとも言えます。
熱膨張の相性
異物同士で構造体を造るわけです。
建築物は特に躯体の基本構造を造るコンクリートです。
気温差による膨張は内部にひびや空間を生み出す原因になりかねません。
熱膨張係数は熱による体積の変化です。
内部の鉄筋が外気温度で体積を変えると
#12 コンクリートの不具合・ジャンカ・砂すじ
ジャンカ
コンクリートの不具合でコールドジョイントと同じように問題になるジャンカ(豆板、す)についての説明です。
「この大根、すが入っている」と言いますよね。
あれに似た状態でコンクリートがすっかすっかで骨材だけが残った状態がジャンカです。
ジャンカの発生原因
ジャンカが発生する原因のひとつは充填ミスです。
特に型枠の隅の充填が不十分な場合に発生します。
そのため、打込作業(コンクリートを枠
#11 コンクリートの不具合・コールドジョイント
打設作業についてはイメージできましたか?
あれだけ手間暇をかけても打設作業では不具合が発生します。
その代表がコールドジョイントです。
コールドジョイント
写真からのわかるように壁に地層のような境が確認できます。
これがコールードジョイントです。
発生原因は打設作業を理解していれば分かりますね。
何らかの理由でコンクリートの打込間隔が空いてしまったことが原因です。
コールドジョイントの問題
#9 打設の現場はこんな感じ(1)
打設の現場ってなかなか見ることはありません。
その理由は基礎が終わっていよいよ建物を作り始める前に工事現場の周りを防音シートや柵で囲うためです。
試験には直接関係しないけど、コンクリートの柱、壁、床がどのように作られるのかを知っておくべきでしょう。
基礎工事が終了した現場
基礎部分から鉄筋が伸びていることが確認できます。
いよいよ、壁、柱を作る前の状態です。
写真をよく見ると鉄筋が二重にな