見出し画像

MHSチームアップ合宿

 こんにちは。今年度からスタートした「みらいハイスクール事業(以下、MHS)」の事務局を担当していました、大室果瑚です。1年間、マネジメントサポートや「未来の教室」事業のサポートを行っておりました。そして今回、次年度に向けたチームアップ研修を企画しました!
 このnoteでは、MHSチームがどんなことを考え、どんな風に進んでいこうとしているのか、2日間の様子をお届けします。
 MHSチームアップの合宿は2024年3月4日-5日、東京で開催されました!

合宿の目的

この合宿は、3つのゴールに向けて取り組みました。
・2024年度、このメンバーで達成したい「理想のチーム像」を言語化し、その中における「理想の自分の在り方」をそれぞれが再確認する。
・チームでの働き方や個人のアクションを表明し、2024年度、個人としてもチームとしても目標達成に向けて積極的に動くことができる。
・このメンバーで集い、仕事をする意義や面白さを再確認する。

 参加者はMHSチームの悠さん、だーにーさん、出濱さん、健さん、早乙女さんの5名です。オフラインで集まる機会は2回目。2日間共に時間を過ごすことで距離も縮まりました。

Day1の様子


 合宿は魚料理のおいしい居酒屋で、一緒にごはんを食べながらゆるりとスタート。1年間一緒に活動してきたメンバー1人ずつへ、丁寧に「感謝」を伝える時間を取りました。普段中々口にしない「ありがとう」の言葉、照れくさい時間でしたね!今までの感謝を伝えながら、自分では気づかなかった特徴や個性に気付くきっかけとなったり、チームにとって必要だった役割や機能を知る機会となりました。

 各メンバーに寄せられたメッセージ(一部)です。きっと、一緒に働いている皆さんも「そうそう!〇〇さん、いつも助かってます」と共感できるのではないでしょうか?ぜひチームで「ありがとう」を伝え合ってみてください。チームの個性や特徴に気付くきっかけにもなります!

だーにーさん

・零れ落ちそうなものやリスクに目を向けて、縁の下ですくいとり、影ながらのコーディネートありがとうございます。
・「業務上なくてもいいこと」を優先度高く気に掛けることができるメンバーがいることが、このチームを強くしていくと思います。
・「色々大変ですよね、何かあればいつでも言ってください!」のメッセージ、とても有難かったです。1年頑張ることができました。

ではまさん

・柔軟で内的・内省的な視点や姿勢、言葉がけで、やわらかくあたたかい場や空気をつくってくれてありがとうございます。
・松江にいるメンバーとして、雑談やちょっとした話ができること、美味しいごはん屋さんを教えてくれること、すぐに相談できる存在はとても大きかったです。
・みらたびを形にし、原型を作りきったことだけでなく、ジュニアスタッフの育成までを含めて、今の立場でやり切っていらっしゃること、とても尊敬します。

健さん

・現場メンバーの稼働状況など、細かい相談やすり合わせをさせて頂き感謝しています。
・形の見えにくい仕事を整え着実に捌く力、本当にすごいなと感服します。進化と自走に向け、充実した1年にしていきましょう。
・健さんは前提や細かいニュアンスをきちんと確認してくれるなあと思っていました!健さんとのMTGは、うまく整理されてなくてもいい、小さいことや妄想ベースのことも話すことができました。

早乙女さん

・チームに加わってくれてありがとうございます。チームに足りなかったピースがバチンとはまり、これから安心して進んでいけそうです。
・早乙女さんが来てくれて、数字感覚や事業としての”見どころ(勘所?)”を少しずつ学べています。
・MHSチームになかった視点を降り注いで頂いているなと思っています。
・発言の背景にあるものを推察しながら、必要なアクションを冷静にとって下さっているように感じています。「これまでのCPFの常識」にとらわれることなく、「松江のアタリマエ」に合わせることなく、僕ららしい良いチーム規範を作っていきたいですね!

※CPF・・・一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム

悠さん

・未来を見据えた大きな構想や想いでMHSを推進する姿とメンバーの意見をフラットに取り入れる柔軟性に感謝です!
・「いまできること」に甘んじることなく、未来を描くのを止めない人と一緒に働くことができていることを、いつも誇りに思っています。常に未達成のものにぶち当たるなかでも、常に未来を描いて新しいチャレンジを持ってきてくれることが、自分のやりがいになっています。
・新しい世界観を創り出すにあたって、良い意味で常識を常識と捉えない姿にはこちらもモチベーションをもらえます。ありがとうございます。

美味しいごはんを食べながら語り合いました!

 実は、Day1に向けて、お互いへの「ありがとう」と「なんとなくの違和感」を書き出してくる宿題がありました。宿題のシートにはみなさんシンプルに感謝を記入。しかし、対面で話してみると溜まった感謝がどんどん出てきていました。やっぱり対面はいいですね…。

Day2の様子

 Day2はLEGO®シリアスプレイ®を活用して、「理想のMHSチーム像」を作成。理想のチーム達成に向け、「持ち込める自分の強み」についてもディスカッションしました。
 最後は、来年度やりたいことをそれぞれが発表し、次年度に向けギアがあがる時間となりました。ちなみに、Day2のスタートはラジオ体操から。みんなで体を動かし、頭も気持ちもスッキリ!

LEGO®シリアスプレイ®とは?

 LEGO®シリアスプレイ®はLEGO®ブロックを用いて、テーマに対する作品を作り、語るワークショップのメソッドです。頭の中のイメージを形にし、普段は言語化しにくい想いやビジョンを対話することができます。また、作品に対して他のメンバーから質問もします。例えば、「ここが黄色いブロックなのはなぜですか?」「この花にはどんな意味がありそうですか?」。このように細かい部分まで聞いていくことで本人も気付かなかったことが話され、相互理解が深まっていきます。
 今回は、それぞれの作品から大事なパーツを抜き出し、抜き出したパーツで1つの作品を作る活動も行いました。全員で1つの作品を作ることで、作品に対する納得度も上がります。

わたしの考える「理想のMHSチーム」を作ろう!

 まずは、それぞれが、自分の考える「理想のMHSチーム」をLEGOブロックを使って作りました。そして、作品について説明し、最も大事にしたいことを抜き出します。皆さんの作品を紹介していきますね!

悠さんの考える「理想のMHSチーム」作品

・キリン(悠然としている)、サル(固定されず器用に動く)、トラ(他との架け橋になっている)、人(仕事をやりきる)、それぞれに役割があり遂行している。
・高さの違いは、視座が異なることを表す。現場を見る人と、今後について考える人がいる。
・蜘蛛の巣は外のリソースをキャッチする機能。
・ブロックの目の粗さは、大きいブロックは大胆に進み、細かいブロックは着実に進む。

悠さんの作品

出濱さんの考える「理想のMHSチーム」作品

・輪っかは、ゆるやかな繋がりを表している。
・赤い扉を抜け、色々な世界に行きたい。扉の先にはたくさんのことが待っている。
・時には扉の上のシルクハットをかぶり、魔法を使って、扉をくぐり抜けることも必要。
・プロペラは風をよむ機能。どこに風が吹いている?を読み取りながら進んでいきたい。
・左端のフクロウはチームを俯瞰している。
・人も武器も多様にあり、その時に応じて切り替えていくイメージ。1つに固執せず、役割を決め切らず、柔軟に動いていく。

出濱さんの作品

だーにーさんの考える「理想のMHSチーム」作品

・ぐるっと宝物を囲むように、色んな人がつながっている
・宝箱を開けるとタイヤとハンドルが入っている。このチームが日本の未来を先導するぞ!という気持ち。
・宝箱の下にある透明な板、「あれ、道がないかも!」というタイミングもあるかもしれない。けれども、その上には仲間がいる。
・だーにーさんは亀。複数の色が足元にあるのは、「なんでもどんとこい!」を表す。
・2つの花は、ほっしーとかめちゃん。事務方でチームを支えてくれていて、ベースは同じでも2人とも個性を持ってやってくれている。

だーにーさんの作品

全員でつくる「理想のMHSチーム」作品

 個人で作品を作った後は、それぞれの作品から、最も大事にしたいことを抜きだし、全員の最も大事にしたい要素が含まれた、1つのMHSチーム像を作ります。
 1つの作品を作るにあたって、作品の説明がきちんと筋が通るように、必要に応じて新しいパーツを作成することや、ブロックの追加、作り直しも行います。パーツの配置やつなげ方によって、ニュアンスの違いをすり合わせたり、理想のチームに足りないものを考えるきっかけになります。黄色の付箋は理想のチームに持ち込める自分たちの強みが書いてあります。
 みんなで作った作品は、私たちの目指す理想のMHSチームとして1つのストーリーになりました。ストーリーを紹介しますね!作品のどの部分が何を表すのか、メンバーにぜひ聞いてみてください。

『このチームで大切にしたいのは可変性のあるつながりです。その中には多様な個性があり、つなげるコーディネート機能も大事にしたいと思っています。その時、チームの中だけでなく応援者も巻き込んでいき、CPFの他チームともつながれる開かれたチームを目指します。チームは、コミュニケーションをとるための安全性が担保されています。真ん中にはみんなの拠り所があり、ビジョンが育ったり、ひとやすみできます。また子どもの姿がり、子どもファーストを実現したいと思っています。ビジョンの実現は、「成し遂げたいな」だけでは足りず、優先順位を決めることができたり、猛獣のように狩りに出ていくことも必要です。
社会の流れや求められているものを感じることができ、時には俯瞰して見ることもできる。そしてまた、拠り所に集まり、エネルギーを補給できる、そんなチームを目指しています。』

全員で作る理想のMHSチーム「優しい変革者チーム」

それぞれが、今後に向けて「やりたいこと」を発表

 ここまで、「理想のMHSチーム」と「自分の強み」を表現してきました。合宿の最後は、次年度に向けそれぞれがトライしたいことを宣言。宣言を、メンバーに向け、自分の言葉で話すことは、事業に対する意識が高まる時間となりました。

悠さん
・解像度高きVisionを共創・共有し、実現に必要なChanceを共に獲る

だーにーさん
・メンバー1人1人と話す時間をつくる
・イベントやインタビュー等、MHSについて内外に発信する
・コーポレートサイトを改修して、大幅にリニューアルする

ではまさん
・持続性ある越境プログラム×企業連携を1つ以上形にする

健さん
・地域事例にこだわり、3年間の横ぐしを刺したオンライン探究プログラムを完成させ、商品として磨く
・子どもを中心としたPDCAの仕組みのあり方を見つける

早乙女さん
・社内外の仲間たちとしっかりつながり、コレクティブインパクトを生み出す

発表の様子①
発表の様子②

合宿を振り返って

 今年度を振り返り、「来年度はチーム感を持ってやれたらいいなあ」「もっとチームっぽくなったらいいのかなあ」という気づきがありました。ここから、合宿を開催しチームアップ研修を行うことが決定しました。
 2日間、事業を進める時間とは別に、「チームをつくる」ための活動を用意しました。企画を通して、普段向き合うことのない互いの価値観や考えと対話し、自分たちの理想を語り、目指すチーム像を作ることができました。来年度はメンバーがチームの一員として、理想のチームと事業のVision達成に向け進んでいくことができるような時間になっていたらと思っています。
 しかし、私はこの2日間で「理想のチーム」を完成させること以上に重要だったことがあるのではないかと考えています。それは、一緒に時間を過ごし、共に作業し、全員で目指すチーム像を作ることで、メンバー全員の「共通体験」が生まれたことです。「一緒に作った」という合宿での体験は、チームをより強く結びつけ、一体感を生み出す、大事な価値になると思っています。

 2日間ありがとうございました。以下、皆さんからの感想(一部)です!

出濱さん

 ピアボーナスのようないい時間を過ごすことができました。「同じ釜の飯を食う」ではないけれど、共に過ごす空気感が良く、今年度の締めくくりでもあり、次年度に向けたキックオフにもなる会だったと思っています。早乙女さんと双璧のトラとして、来年度の大きなミッションに向けて進んでいきます!

だーにーさん

 LEGO®シリアスプレイ®で、サルが自分だと言ってもらい、自分がもっとできることをやっていきたいと思える時間でした。このチームで面白い世界が作れるんじゃないか、と感じています。また、松江でバックオフィス業務を支えてくれているメンバーとも一緒の時間を過ごしていきたいです。

健さん

 今まで、このような時間は、あるようでなかったと思います。松江に行き、対面で会っても生まれないような空気感だったんじゃないかな。松江では出てこないような言葉も出てきたような気がしていて、すごくいい1年間になる予感がしています!

早乙女さん

 いい意味でどう猛になるトラの存在がいいなと思いました。何がどんな風に進んでいるか、チーム間で情報共有をするとともに、他チームとの連携やつながりも作っていきたいと思っています。MHSチームが連携やつながりを作ることは難しいけど、重要性に気付くきっかけになりました。

悠さん

 これまで、業務をどう進めるか?という時間はあったが、一人ひとりの在り方や、チームに目を向ける時間はなく、今回こうした時間を取ることができたことが本当に良かったです。今後、定期的に振り返りやフィードバックの時間を作っていきたいと思いました。LEGO®シリアスプレイ®は、具体的な物が目の前にあることで、言葉だけでは残らないようなこともビジュアルでイメージすることができ、とても面白かったです。
 新年度は、チームが更に進化し広げていく新しいフェーズに入っていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?