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トレーナー活動時に『準備しておくべき物品紹介』と『大切なこと』

こんにちは。C Lab(シー・ラボ)代表の松本です。
以下URLよりSNSへ繋がります。ご覧頂けると嬉しいです。

https://lit.link/CLab

今回は、これからスポーツ現場に出たいスポーツに現在関わっている、スポーツトレーナー向けの記事となります。

自身の15年以上のスポーツ現場の経験から、準備しておいて良かった物品などに豆知識も追加し、紹介していきたいと思います。

物品については26品を厳選して紹介‼︎

お役に立つと思いますので、是非ともご覧頂きたいです。

それでは早速内容に入っていきましょう‼︎

Ⅰ.まずは最もお伝えしたい前提条件から…

物品を準備する際に私が最も大切にしていること。

それは、

どんな物があると便利かをイメージする作業を繰り返す

こと。

この前提を怠ると結局他人のコピーになりますし、情報提供して頂いた方と同じものしか準備出来ないことになります。

イメージする作業を進めるためのポイントは以下の4つと考えております。

❶現場経験の数+チーム予算の理解

私も沢山失敗してきております。あの時に、あの物品を準備しておくべきだった。。。そんな経験が沢山あります。この現場経験の数が、物品準備するための、アイディア・イメージに繋がります。

また物品準備で外せないのが予算の理解です。物を準備する際にはどうしても費用がかかります。全て自身の持ち出しで準備をしていると、トレーナー活動が続きませんよね。。。

チームとして出せる予算にも限りがあります。

これらを理解した上で、物品を準備する能力が現場では求められます。こちらに関しては実際の物品紹介の際に詳しくまとめます。

❷帯同競技のルール理解

私はfootballを専門としておりますので、footballについてのお話をさせて頂きます。

例えば、試合中に出血した選手は、一旦ピッチ外へ出なければなりません。そこから、出血が止まる・出血部位の保護が出来ていること確認して頂き、許可を得ることが出来なければ、ピッチ内へ戻ることは出来ません。

すなわち、この作業中は数的不利になります。この数的不利の際にスコアが動き、試合の結果が左右されてしまうこともあります。

ここまで説明するとお分かりだと思いますが、football競技においてベンチに入るトレーナーに求められる能力の一つは止血対応の素早さです。

素早い止血を行うためには、様々な物品を準備しておく必要がありそうですね。こちらについても後ほど説明させて頂きます。

*参考ツイート:footballにおける出血時のルール

❸起こり得る外傷・事故のイメージ

帯同する競技によって起こり易い外傷は異なります。それによっても準備する物品は変わってきますね。

❹命を守るための3H(Head、Heart、Heat)の理解

頭、心臓、熱。どの競技においても、最も大切なことです。そう、それは選手の命を守ること。そのためには、知識、スキルに加え、物品準備はマストになってきます。そもそも物品がなければ救えない命もあります。これらの記事についてはまた別の機会にまとめたいと思います。

Ⅱ.準備しておく物品紹介

さぁ、メインテーマに入っていきましょう。

どんどん紹介を進めていきます。

1.AEDに関する準備物品:アプリの紹介

まずはAED関連です。残念ながらAEDのレンタルにも費用がかかりますので、予算的にも毎回準備出来ないチームが多いというのが現場の現状かと思います。。しかし、アプリは無料ですので、スポーツ現場に出るトレーナーは必ず入れておきましょう。公式戦の行われる会場にはAEDが大体設置されています。AEDがどこに設置してあるのか?どのぐらいの時間でピッチに持ち込めるのか?点検済みであるのか?を必ず確認しておきましょう。

今回は、それらを助けてくれる、

AEDマップ、Coaido119というアプリを紹介させて頂きます。
※以下tweet文訂正
脳震盪×、脳振盪○

2.ブルーシート

湿度、気温が上がってくる時期のリスクとして、熱中症が挙げられます。熱中症の中でも重度とされる熱射病の場合、一刻も早く深部体温を下げる必要があります。この際に有効とされる対応方法としては、水に浸からせる全身冷却のみです。しかし、毎回全身冷却のためのプールを準備するというのは現実的ではありません。ですので、以下の対応方法を知っておくと便利かと思います。

注意点としてはブルーシートを直射日光に当たるような場所で保管しないことです。衛生面を配慮し、クーラーボックス内やクーラーボックス付近に置いておくことがオススメです。少しでも冷たい水を張るために熱が吸収されない場所で保管しておきましょう

3.水温計

2.のブルーシートとセットです。全身冷却に用いる推奨水温もあります。これらを確認するためにもマストな物品かと思います。

ちなみに夏場の水道水(日本)でプールを張った場合、20度を下回ることはほぼありませんでした。知っておくべき豆知識かと思います。

*全身冷却のための推奨水温は、15度以下とされています。すなわち氷は言うまでもなく夏場の必要物品ですね。

4.脳振盪認識ツール5

レッドフラッグもしっかりと追記され、使いやすいものに改変されてます。トレーナーだけでなく、指導者の方々にも脳振盪の認識を高めて頂くべく、配布出来るように複数枚準備してあると良いですね。過去に、相手チーム選手の脳振盪対応をさせて頂く機会があり、その際に相手チームの指導者様に配布させて頂き、喜ばれたこともありました。
※以下tweet文訂正
脳震盪×、脳振盪○

5.ティースキーパー

*ティースキーパー自体の保存方法にも注意して下さい。

6.固定用物品

シーネも勿論準備していますが、中々準備出来ないという方もおられるかと思います。そこでオススメなのが、ダンボール。数枚重ね、ラッピングすれば費用はほぼ無料でシーネに代わる物品が準備できます。ラッピングすることで雨や汗による強度低下を防ぐことが出来ます。必要となりそうな部位サイズへカットし、準備しておきましょう。強度も意外と強いですよ。
また、雑誌などもバンテージと併用し、代用できます。

7.氷:アイシング用・熱中症対策用

氷も毎回購入すると、費用がかかります。どのようなルートで準備するのか?win-winな関係が作れるか?も大切な能力です。この関係性の構築が出来ればスタッフからの信頼度も増します。浮いた費用で他の物品を準備して頂けるかもしれませんね‼︎

8.オキシドール:血液対策

冒頭でもお話しましたが、footballの場合、大量の血液がユニフォームに付着するとユニフォームを交換しないといけないこともあります。そのような際に大活躍。私自身、このユニフォームに対する血液付着対策のためにオキシドールを準備しております。

9.サポーター

footballのように素早い止血対応が求められる競技に帯同する場合、必須の物品かと思います。特にテープ類の使用が難しい雨の日可動域の多い関節付近の出血は再出血したり、止血対応が困難なことが多いです。そんな際に大活躍。自身の場合、膝、肘、手首、手指用に準備してます。またカラーは出血痕の目立ちにくいカラーがオススメかと思います。最近は全て100円均一で揃いますよ。このような小さな準備の積み重ねが、チームスタッフからの信頼に繋がります

10.防水スプレー

意外に使える防水スプレー。身体保温にも便利。特に天候の悪い冬場は大活躍します。トレーナーバッグに入れておいても、損はしない物品です‼︎

11.ドクターエア

少し変わった使い方かもしれませんが、意外に使えます。疲労骨折、骨折などの鑑別に使用することも可能です。骨折を疑う振動時の痛み誘発。過去に何回も活躍してくれてます。
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