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英語を話せるようになるシンプルな方法

仕事柄、友人などから英語についていろいろ質問されますが、多くの人たちが英語に対してあまり良い思い出がなさそう…という感触を受けます。「話せるようになりたいけどなかなか…」とか「英会話学校に行ったこともあるけど、話せるようにはならなかった」とか、そんな方向に話が展開しがちです。

以前、「Neurolanguage Coaching」の本に書かれていた、集団での勉強が脳に悪影響を与えるという話をご紹介しました。

「すべての人の脳はひとつひとつみんな違う。
人を大きなグループに押しやってしまうことで、学習効果が下がるだけでなく、学習者に、言葉に対する困惑や居心地の悪さを感じさせ、害にさえもなりうる。これは、学習する時に重要な働きをするふたつの脳-海馬と前頭前野-に悪影響を及ぼし、語学学習を困難にさせることを意味する。」

"no two brains are the same, so pushing people into large groups will not only produce low effective learning, but potentially harms some of those learners by causing increased embarrassment and discomfort when speaking the language.

This means that a learner could potentially enter into panic mode with the language and could then suffer functional blockages in the two essential parts of the brain which have to be engaged for effective learning – the hippocampus and the prefrontal cortex – causing a detrimental effect and leading to difficulty in the application of the target language."

(Paling, Rachel. Neurolanguage Coaching: Brain friendly language learning (p.27). The Choir Press. Kindle 版.)

もしそうならば、学校での英語の勉強がかえって邪魔をしてしまっているのではないでしょうか。

私は、幸か不幸か、子供の頃、きちんと先生の言うことを聞き、単語を一生懸命に暗記して、文法を暗号のように覚えるまじめな学生でしたので、英語の成績はそこそこ良かったです。

なので、英語ができると思いこみ、短大でビジネス英語を学ぶ学科に進みましたが、ぜんぜん英語を話すことはできませんでした。どうしても英語を話せるようになりたくて、その後、アメリカに留学に行きましたが、当初は現地の人の話す言葉がひとことも理解できませんでした。

ゼロからのスタートとなり、様々な国の学生に果敢に話しかけ、通学途中の道端で出会ったアメリカ人と友人になってもらい、その後、ルームメイトにもなってもらい、さらに大学の語学学校で基礎から話す練習をして、1年経過後になんとか3歳児くらいの語学力がついたかなという感じでした。

まじめに勉強してきた中学~短大までの時間はなんだったのでしょうか。

実際に、学校で学んだ英語がどのくらい役に立っているのか、立っていないのかは正確にはわかりませんが、少なくとも会話についてのはじめの一歩についてはその効果はまったく感じられませんでした。

「英語を話せるようになるためには、まず、とにかく話すこと」
これは、長いこと英語を勉強してきてたどり着いた私の結論です。

留学すれば話せるようになると多くの人が思っているかもしれませんが、それは話さざるを得ない環境に浸かるから。たとえ留学しても日本人の友達といつもつるんでいたら全然話せるようにはなりません。実際にそういう人たちもたくさん見てきました。

逆に、日本にいても英語を話す機会を作ることができれば、話せるようになると思います。
これから英会話を学びたいと考えている方は、たとえ言葉が出てこなくても、なかなか伝わらなくてもいいので、とにかく話してみること。
間違えながらもチャレンジしている自分をほめてあげながら。

そして、いろいろ試行錯誤しつつ、すぐに結果が出なかったとしても、継続していけばいずれは必ず話せるようになると確信している今日この頃です。

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